はてなダイアリーを使っていた頃のトラックバックの応酬の話はある程度古参のウェブユーザーであれば懐かしいものだと思う。トラックバックが良かったのは、それなりの規模の文章でのやり取りを相手を明確にしながらできたことではあるし、外野が議論をたどりやすくなることで過程がきっちり残せたことだと思う。もはや、それも過去のものではある。 トラックバックによる複数サイト間の連携は今のSNSのシェアとも当然違うし、スレッドが伸びていくものとも違っていて、ウェブのコンテンツと呼ばれるに値する議論をできなくもないレベル(雑誌で毎号議論の応酬が行われるようなものだ)のものも生まれるポテンシャルを持っていたものだったけれども、ツールが衰退すると様式も衰退するもので、トラックバック亡き後、時間をかけた丁寧な議論というものは減っていった印象はある。SNSへの連携もこと議論を深めるという観点からはあまり意味のあるものでは