新型コロナウイルスに感染した男性が「猫の預け先がない」と入院をためらい、自宅療養中に死亡した熊本市の事例が、インターネット上で「人ごとじゃない」と注目を集めた。気になるのは猫の「その後」。市によると、所在不明だったが無事発見され、今後新しい飼い主を探す手続きに入る。ペットの預け先となるのは動物病院や家族、知人だが、費用負担の大きさや二次感染への恐怖心から、二の足を踏むケースも少なくないようだ。 「自分が同じ状況になったら、きっと同じ選択をする」「明日はわが身」。男性の事例が報道されると、ツイッターにはこんなコメントやリツイート(転載)が相次いだ。「猫ちゃんが心配」との声も多かった。 市などによると、男性は1人暮らし。13日に陽性と確認され、保健所は入院を勧めたが、男性は「猫の預け先がない」と拒否。19日になって連絡が途絶えた。 猫は室内で飼われていたとみられるが、19日に警察や消防が駆け付