厳しい外出制限が指示されてから約3週間が過ぎたイギリス。新型コロナウイルスによる死者が依然として増え続ける中、社会機能の維持に必要不可欠な公共交通機関で働く人々が亡くなるという事態が発生している。 日本でも路線バスの運転手や鉄道の駅員が感染した例が確認されているが、より外出制限が厳しいはずの海外でこのようなことが起きているのは、決して見過ごせない問題だろう。 欧州各国では、公共交通セクターで働く人々をウイルスから守るために、どんな施策をとっているのだろうか。主要国の事情を探ってみた。 地下鉄は5割、バスは9割運行 欧州は4月10日から、4日間の大型連休「イースターホリデー」だった。例年ならホテルも飛行機もどこも満員という期間だが、今年は厳しい外出制限により、飛行機は9割以上が運航を取りやめ、長距離列車も軒並み運休となった。
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