加藤勝信官房長官は「首相が会員の人事等を通じて一定の監督権を行使するっていうことは法律上可能」「直ちに学問の自由の侵害ということにはつながらないと考えている」と述べたが…。 REUTERS、Business Insider Japan 国の特別機関「日本学術会議」が新会員として推薦した6人の研究者について、菅義偉首相が任命を拒否していた。日本学術会議の推薦者を首相が会員に任命しなかったのは、現行制度では初めて。この問題は10月1日に「しんぶん赤旗」が報じ、他の報道機関も相次いで伝えた。 任命拒否の理由について、加藤勝信官房長官は「首相が会員の人事等を通じて一定の監督権を行使するっていうことは法律上可能」と述べたが、中曽根政権下(1983年)では政府高官が「実質的に首相の任命で会員の任命を左右するということは考えていない」と国会で答弁。従来の政府見解と齟齬が生じる事態となっている。 共同通信