ブックマーク / www.newsweekjapan.jp (3)

  • 男たちの女性差別がでっち上げた蔡英文の学歴詐称疑惑

    <証拠示しても蔡総統の学歴疑惑騒動は収まらず――背景には対立候補の支持勢力と女性蔑視が> 台湾の蔡英文(ツァイ・インウェン)総統が1984年に英ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(LSE)で博士号を取得したというのは嘘だ──そんな主張を(証拠を示すことなく)繰り返す2人の大学教授を、ついに蔡総統自身が名誉毀損で訴えた。 既にLSEは蔡の博士論文のコピーを、彼女の弁護団は博士号の信憑性を証す別の書面を法廷に提出している。 再選を控えた国の指導者が、自身の経歴に関する(少なくとも現時点では)根も葉もない疑惑に悩まされる。「おまえの出生証明書は偽造だ」と言われ、忍耐強く反論し続けなければならなかったアメリカの前大統領バラク・オバマのケースとよく似ている。 蔡も先月末、誹謗中傷には法的手段で対抗すると語り、学歴詐称という主張は「行き過ぎたデマ」であり「フェイクニュース」だと述べていた。 ちなみ

    男たちの女性差別がでっち上げた蔡英文の学歴詐称疑惑
  • ドラマ『チェルノブイリ』、事実がまっすぐ伝えられない状況は、まさに今の日本の姿だ

    人類最大の事故をドラマ化。『チェルノブイリ』は「事実」のゆくえを描く テクノロジーによる人類最大の事故は、人類が作った最大の人工国家で発生した。1986年4月のチェルノブイリ原発事故である。当時のソ連でのできごと。ドラマ『チェルノブイリ』は、そんな人類最大の事故に直面した上から下まで人々の大騒動をドラマで再現する。上は、ゴルバチョフ書記長。下は、消防隊員やその、炭鉱夫、科学者たちである。 ドラマが描くものは、"事実(ファクト)"のゆくえである。人や組織が事実を受け入れることの難しさ。これはむしろ今のテーマである。嘘であろうとそれを事実と捉え、広がってしまうSNS歴史的事実ですら、ネットの検索ではぶれた答えしか見つからない検索の先の世界。ドラマを観てしまった今では、どれもがチェルノブイリ的な世界に見える。 この発電所の正式名?──「VIレーニン記念原子力発電所」 1986年4月26日の1

    ドラマ『チェルノブイリ』、事実がまっすぐ伝えられない状況は、まさに今の日本の姿だ
  • 米軍は5年前、女性兵だけの特殊部隊をアフガンに投入していた

    <2011年、法律をかいくぐってまで、アフガニスタンの前線に派遣されていた女性だけの米軍特殊部隊があった。『アシュリーの戦争』が女性兵の視点から描く、知られざる物語。彼女たちの苦労、戦場での日常、そして特殊作戦の成功と失敗とは?> (写真はアフガニスタンの子供と交流する女性兵、米海兵隊の配布資料より) 2016年1月。アメリカは遂に米軍内のすべての軍事的職業を女性に解放した。ネイビー・シールズやグリーンベレーで有名な特殊作戦軍も例外ではない。女性兵は、男性兵と同じ訓練を受けることができ、選考試験を突破できれば、地上戦の直接戦闘にも加われることになったのだ。しかし、この動きは、やっとルールが現実に追いついたと言ったほうがいい。 さかのぼって2011年8月。最精鋭の陸軍女性兵だけを集めた特殊部隊が初めてアフガニスタンの土を踏んだ。彼女たちはCST(=文化支援部隊)という特殊作戦プログラムのメン

    米軍は5年前、女性兵だけの特殊部隊をアフガンに投入していた
  • 1