●Larrabeeは将来のIntelメインストリームCPUの先駆け Intelにとって「Larrabee(ララビ)」の重要性は、Larrabeeという製品自体にあるのではない。Larrabeeが、Intelの今後のCPUのアーキテクチャの方向性を示している点にある。Larrabeeの核の部分は、x86の新しい命令拡張である「Larrabee新命令(Larrabee New Instructions:LNI)」と、CPUコアネットワークだ。そして、こうしたLarrabeeの核の部分は、Intelの将来のメインストリームCPUの技術の先駆けとなっている。 なぜなら、PC&サーバー向けのメインストリームのCPUも、この先は、「データレベルの並列性(DLP:Data-Level Parallelism)」と「スレッドレベルの並列性(TLP:Thread-Level Parallelism)」を高め
●転換したCPUが抱えた3つのチャレンジ 2004年の早い時期にIntelは、巨大コアのCPU「Tejas(テハス)」をキャンセル、同じく巨大コアだったと推定される最初のプランの「Nehalem(ネハーレン)」の設計方針を修正した。ほぼ同じ時期にAMDはK8後継のCPU「K9」の開発を中止している。振り返れば、2004年がx86系CPUのアーキテクチャの転換点だった。 x86の2大メーカーの軌道修正は、2002年から2003年頃に明瞭になったCPUコアのシングルスレッド性能向上の停滞と、停滞の原因であるCPU消費電力の急上昇の結果だ。2002年の時点で、シングルスレッドのシーケンシャルコードの性能を上げることが難しいことが明瞭になった。そのために、CPUベンダーは、マルチコア化とベクタ演算の強化によって性能を上げる方向に転じた。 2003~2004年にかけてIntelとAMDの両者はそうし
年末になって改めて振り返るまでもなく、今年のPC業界はAtomで始まり、Atomに終わる年だった。もちろん、インテルが満を持して投入したCore i7が最初のバージョンから良好なパフォーマンス(特にメディア処理の能力)を出しているが、景気後退の波に同期するかのように、ユーザー間の話題はAtomを用いたネットブックへと移っていった。 ご存知のように、Atomを搭載するコンピュータの中でも、ネットブックやネットトップと言われる種類の製品は、特定の決められた条件下において主要コンポーネント(半導体やソフトウェアライセンス)のコストをギリギリまで下げ、トータルでの価格を下げた製品だ。 本来は新興国向けにPCの普及を促進するためのアイデアだったが、性能が多少低くて光学ドライブがなくとも、充分に使える用途はたくさんある。新しい分野であることも手伝って、多いに市場を賑わした。 では来年、ネットブックはさ
Xenといえば、Linuxベースの仮想化ソフトとして知られている。そのため、Windowsをメインに使うユーザーにしてみれば、ちょっと敷居の高いように思えるかもしれない。しかし、シトリックス・システムズ・ジャパン株式会社が10月にリリースした「Citrix XenServer 5」を使ってみると、イメージは変わるのではないだろうか。今回は、同社が無償で提供している無償版のXenServer Express Editionの試用レポートをお送りする。前編は、XenServerのインストール方法を紹介する。 ■ XenServerの必要要件 XenServer Express Editionは、シトリックスのWebサイト(US)からダウンロードできる。必要事項を入力すると、インストール用のイメージファイル(Product Installer)のほか、管理ツールのXenCenterなどが公開され
ライブドアは24日、汎用レコメンデーションエンジン「Cicindela」をリリースした。ソースコードにはMITライセンスを適用、オープンソースソフトウェアとしてGoogle CodeのWebサイト上で公開する。 Cicindelaは、PerlとMySQLの組み合わせによりレコメンド機能を実現。「このページを見た人はこんなページも見ています」といった情報を、Webサイトで提供することが可能になる。名称は、人間が近づくと飛びあがるがすぐに着地する、という動きを繰り返すことで知られるハンミョウ (別名「ミチオシエ」) にちなみ命名されたという。 公開に踏み切った理由を同社は、CicindelaがCGM系Webサイトの回遊性向上とコンテンツ強化につながり、それがインターネット全体の活性化に寄与すると考えたため、と説明している。Cicindelaの稼働実績には、「livedoor ニュース」や「li
無人の戦闘攻撃機は人的被害を減らすことに貢献しますが、泥沼にはまる危険も備えています。今回は、無人戦闘攻撃機「X-47B」が登場した経緯とその影響について考えてみたいと思います。 のっけから私事ですが、わたしが今年見たアニメで「マクロスF」というものがあります。この中で「ゴーストV9」と呼ばれる無人戦闘攻撃機(UCAV)が残像しか視認できないほどの速さで猛威を振うシーンがありました。調べてみるとこの物語は2059年のものということですが、わたしたちは同じような未来をもっと早く体験するかもしれません。今回はそんな無人戦闘機のお話です。 12月16日、Northrop Grummanから「X-47B」についてのアナウンスが出されました。X-47Bとは米国海軍が開発している無人戦闘攻撃機で、以前紹介した米国の実験機・記録機シリーズ「Xプレーン」に属しています。2009年には初飛行が予定されている
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