はじめに 二階線型斉次微分方程式ぐらいは高校の範囲でいいと思うんスよ(選民思想). Motivation 「昔は高校で群論の講義があった」なる噂を聞いた(恐らく半年ぐらい前のことだ).これがひとつ. ちなみに群とは,数の集合に,結合法則・単位元・逆元を備えた二項演算が一つあるもののことで,例えば「整数・加算」などの組を群と言う*1. 大学図書館で1976年(昭和51年)初版発刊「例題が教える群論入門」を借りたのだが「序にかえて」曰く: われわれは小学校時代に,1+1は2である: 1+1=2 と教わってきた.<中略> しかし,中学生にもなると,1+1は0にもなる: 1+1=0 という. とあった.<中略>は筆者による.また原文に於いて数式はセンタリングされている. 過去の高校数学教育に於いて群論が実施されていたのか,中学数学教育に於いて標数0*2でない数理体系*3を扱っていたのかを確認するこ