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ブックマーク / sessai.cocolog-nifty.com (9)

  • 沖縄への「共感」 - 雪斎の随想録

    ■ 過日、雪斎の許に、保守系知識人を中心にして作られた「シンクタンク」への入会案内が回ってきた。 しかし、雪斎は、それには乗らなかった。 政策を検討するためには、「様々な可能性」が考慮されなければならない。だが、この「シンクタンク」に名を連ねている人々の顔触れから判断すると、「様々可能性の検証という誠に地味な作業が行われるようには思えない。 最初から、「保守イデオロギー」に染め上げられた政策を大した検証もせずに提言するのであろうと読めた。 故に、件の「シンクタンク」もまた、「政策研究の場」」というよりも、「政治運動の場」に堕す可能性が高い。 歴史教科書にせよ教育にせよ、近年の保守論壇の面々は、その程度の差はあれ、政治運動家になっている。政治運動家は、国論の分裂という事態を何とも思っていないし、持論を通すためならば、「大衆運動」に手を染めるのも躊躇しない。保守論客の「ユートピア」論議の光景が

    沖縄への「共感」 - 雪斎の随想録
    morutan
    morutan 2008/02/29
    『いかに詭弁を弄しようとも、現在われわれが日々享受している“平和”なるものが、日本の外辺に位置し、直接共産圏に隣接しているという位置の故に、防共最前線に立つ南ベトナム、韓国、台湾、沖縄など、多くの地域
  • アカデミズムという「桃源郷」 - 雪斎の随想録

    morutan
    morutan 2007/12/14
    『1950年代、北海道大学スラブ研究センターの草創期の頃、猪木正道先生と江口朴郎先生が「一緒の宿に泊り、同じ釜のを食い、一緒に温泉に入っていた』『付き合うのに『右』だの『左』だの、そんなの関係ねぇー』
  • 政治の「儚さ」、文化の「輝き」 - 雪斎の随想録

    ■ 政治は、サーフィンに似ている。 政治家が相手にしているのは、「時代の要請」という大小様々な「波」である。 福田康夫総理にとって、「補給活動」継続は、自分が手掛けたかった政策であろうか。 そんなことはあるまい。 福田総理が必死になって「給油活動」継続に取り組んでいるのは、それが偶々来た「大波」であるからである。 偶々、「波」が来れば、それに否応なく乗らざるを得ない。乗らなければ、「波」に呑み込まれてしまう。 それが政治家の宿命である。 故に、政治家の仕事に、「状況追随」などという批判を寄せるのは、無意味である。「状況」に対応するのが、政治家の仕事質である。 しかも、政治家がどれだけ巧く「波」に乗って相応の成果を挙げたとしても、その成果が「永遠の生命」を持つことはない。「新テロ特措法」も、きちんと成立したとしても、実際の有効性を保ち得るのは、せいぜい数年のことでしかない。そのような「儚

    政治の「儚さ」、文化の「輝き」 - 雪斎の随想録
    morutan
    morutan 2007/11/05
    「本意ではないけど仕事だからやらないといけない」ってのはプロな仕事につきものかなぁ、と。今回の政局だとお二人ともそんな感じですね
  • 平和主義者の「固陋」 - 雪斎の随想録

    ■ 日の安全保障論議を考える上で、こういう記事は害悪しか意味しないであろう。「しんぶん赤旗」の記事である。 □ 9条の国で 2007 過半数世論めざし 彼が戦地へ!? それ絶対反対 旭川で広がる女性の運動 こういう記事の趣旨は、「教え子を戦場に送るな」を髣髴させる古色蒼然としたスタイルである、 それにしても、この記事を含めて、日の平和主義者には、六十年前の戦争のイメージで物事を語っている人々が、矢鱈に多すぎないであろうか。共産党は、国連平和協力法にも反対していたはずであるけれども、この法律によって、カンボジアを皮切りに海外に派遣された自衛隊の活動が、世界各国の高い評価を得ていることを、どのように考えているのであろうか。彼らにおける法案反対というう政治選択に伴う「政治責任」に突っ込みを入れてみたい気がする。また、自衛隊海外派遣に際して、「軍隊でなくともいいのでは…」という議論は、「どう

    平和主義者の「固陋」 - 雪斎の随想録
    morutan
    morutan 2007/10/17
    現実を理解しないバカサヨク的理想論批判。国連平和協力法による活動の世界的評価、自衛隊海外派遣における武装の必要性(野球におけるプロテクター)などの説明が秀逸
  • 「福田総理」への道 - 雪斎の随想録

    ■ 今日も一言だけを書く。 「ポスト安倍」は、福田康夫元官房長官支持の動きが急速に広がっているようである。 小泉純一郎前総理の「福田支持」明言が一気に流れを作ったようである。 雪斎は、「福田総理」誕生なら、それを歓迎する。 実際のところは、雪斎は、「永田町」の重鎮政治家の中では、福田氏には山崎拓氏と並んで親しみを感じてきた。福田氏は、色々な意味で「中庸を得た」政治家である。色々なところに目配りをした統治が行われるであろうと期待できる。 「福田で次の選挙で勝てるのか…」という懸念があるのは、承知している。しかし、自民党にとっては、次の選挙は「負けなければ勝ち」という選挙なのである。福田総裁になれば、自民党は「負けない」体制を構築すればよいのである。 それにしても、麻生太郎幹事長の党内人気が、ここまで乏しいとは、意外であった。多分、幹事長就任以後の言動が嫌われたのであろう。麻生後継は、既定路線

    「福田総理」への道 - 雪斎の随想録
    morutan
    morutan 2007/09/14
    「いろいろな意味で中庸な政治家」 | はたと中庸の意味を考える
  • 雪斎の随想録: 朝青龍と「グローバリゼーション」の苦み

    ■ この数週間、かなり不愉快な気分で眺めていたのが、横綱・朝青龍に絡む騒動である。 この朝青龍騒動の浮上には、白鵬という「もう一人の横綱」の登場が関わっていよう。それにしても、相撲協会の対応の見苦しさと朝青龍叩きに走るメディアの浅ましさには、呆れるばかりである。 世界から力士を迎えることで活性化を図るということで、相撲協会は、「グローバリゼーション」の恩恵を受けてきた。もはや、日の若者は、相撲の稽古などという「きつい」ことはしない。また、一人や二人しかいない自分の息子を相撲の世界に入れることは、大概の親にとってもリスキーなものであろう。十歳代後半から二十歳後半に至る歳月を費やし、それで三役にも辿りつけなかったら、これほど割に合わない選択はないであろう。もはや、日の若者を相撲界に引き入れようとしても、難しい。そうした環境があればこそ、モンゴルの若者が日の相撲を目指してくれたのは、ありが

    雪斎の随想録: 朝青龍と「グローバリゼーション」の苦み
    morutan
    morutan 2007/09/01
    「3K仕事である相撲は外国人労働者の請負業」って話。それもあるだろうし協会のアレ的対応への批判は同意なんだけど、朝青龍個人の性格的問題もあるように思う。あと、モンゴルビジネスうんぬんな話とか
  • 一見、無縁な二つの記事 - 雪斎の随想録

    ■ 今月号の『中央公論』の特集の一つは、「いまどきのお金持ち研究」というものである。 一方で、次のような記事が配信されている。 □ 日の「富裕層」、147万人に…金融資産100万ドル超 7月7日20時10分配信 読売新聞 100万ドル(約1億2300万円)以上の金融資産を持つ日国内の「富裕層」が、昨年1年間で5・1%増加し、147万人となったことが、米証券大手のメリルリンチなどが実施した調査でわかった。 増加率は、前年(4・7%)を上回った。富裕層は企業経営者が多いとみられ、同社は「戦後最大の景気拡大が続き、ビジネス環境が好転したことが要因ではないか」と分析している。 世界全体の富裕層は、新興国の急成長を背景に8・3%増えて950万人に達した。日富裕層はこのうち15・5%を占め、米国に次いで世界2位となっている。 「ミリオネア」(富裕層)は、日では、100人に1人という計算である

    一見、無縁な二つの記事 - 雪斎の随想録
    morutan
    morutan 2007/07/08
    『脳性小児麻痺の重度障害者が「富裕層」に名を連ねる事例は、日本では極めて稀であろう、ならば、雪斎は、それをやってみたいと思う』
  • 「丸山眞男をひっぱたきたい」… - 雪斎の随想録

    ■ 『論座』編集部の企画は、ヒットしたのであろうか。3月2日付『東京新聞』「筆洗」欄の記事である。 □ 近ごろこんなに刺激的で、考えさせられた論争はない。『論座』… 近ごろこんなに刺激的で、考えさせられた論争はない。『論座』四月号(朝日新聞社)の“「『丸山眞男』をひっぱたきたい 希望は、戦争。」への応答”だ▼最初に同誌一月号に「丸山眞男をひっぱたきたい」という挑発的なタイトルで論文を寄せたのは、三十一歳のフリーター、赤木智弘さんだった。結婚どころか、親元に寄生、月収十万円で自分一人も養えない“ポストバブル世代”の窮状を代弁▼その“右傾化”の背景には、「平和な社会の実現」の名の下に、経済成長の利益を享受してきた先行世代への不満があり、「左傾勢力が擁護する労働者の利権を奪い取っておれたちに分けてくれと期待」しているという。それには「極めて単純な話、日が軍国化し、戦争が起き、たくさんの人が死ね

    「丸山眞男をひっぱたきたい」… - 雪斎の随想録
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    morutan 2007/03/05
    「戦争で雇用流動化が訪れればいい」と思うほど追い詰められていた時間の重さを想像できないのだろうか?「もっとひどいことはたくさんある」はギロンの進め方として稚拙(cf.ヒロシマについて語れる人)
  • 「格差」の虚実 - 雪斎の随想録

    ■ 「格差」を語る上で興味深い記事である。 □ 地域間の所得格差:「小泉政権下で拡大」実証 係数、02年から上昇--毎日新聞集計 99~04年の全国の市区町村の納税者1人あたりの平均所得に関し、格差の度合いを示す「ジニ係数」を年ごとに割り出したところ、02年を境に上昇したことが3日分かった。ジニ係数は毎日新聞が東京大大学院の神野直彦教授(財政学)の協力を得て割り出した。平均所得の最高値と最低値の差は3・40倍から4・49倍に拡大、小泉純一郎前政権の間に地域間格差が開いたことを示した。神野教授は「感覚的に論じられてきたものを初めて定量的に示せた」と指摘しており、地域間格差は4月の統一地方選の主要争点になりそうだ。以下、略 因みに、総てのデータは、ここから把握できる。 「順位」 「市町村名 都道府県」 「1人当たり額・所得(万円)」という順序で上位、下位の十傑を抜き出すと次のようになっている。

    「格差」の虚実 - 雪斎の随想録
    morutan
    morutan 2007/02/27
    2002年を境に所得格差が広がってるみたい、とのこと。「豊かさは所得のみで測れない」関連⇒ http://d.hatena.ne.jp/fromdusktildawn/20060801/1154425850
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