「おんぶ」をせがむ小・中学生たち 生育環境で得られなかった「愛」を求めて THE PAGE1787 私は家庭の事情により教育機会を得にくい児童・生徒を優先的に受け入れる無料塾を運営している。いわゆる母子家庭の子が多く通っていることも影響してか、休み時間になると講師の男子大学生に「おんぶ」をせかがむ塾生が少なくない。それも小学生だけでなく、中学生もだ。子どもが育つ過程で大人とスキンシップをはかることの重要性はすでに多方面から指摘されているが、家庭で存分に甘えることができずに育った子どもたちがいかに「愛」を求めるのか、現場で感じたことを記したい。(食事付き無料学習塾・濱松敏廣塾長)