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ブックマーク / realsound.jp (8)

  • BLの源流『JUNE』元編集長・佐川俊彦インタビュー「女の子は美少年の着ぐるみを着ると自由になる」

    1978年に『Comic Jun』として創刊され、同名ブランド「JUN」があったことから第3号より『JUNE』と改題されたこの雑誌は、女性向けの男性同性愛をテーマとした点で後のBL(ボーイズラブ)の源流となった。かつて“JUNE”は、このジャンルの総称でもあったのである。マンガ中心の同誌は一時休刊をはさみつつ1980年代に熱心なファンを獲得し、1982年より姉妹誌『小説JUNE』も発行された。だが、BL台頭後はテイストの違いから退潮を余儀なくされ、2013年に『JUNE』ブランドの雑誌は姿を消した。『JUNEの時代 BLの夜明け前』は、アルバイト時代に同誌を企画して編集に携わり、やがて編集長となった佐川俊彦の回顧録である。彼は、時代の推移をどのように見つめていたのか。(円堂都司昭/6月10日取材・構成) 改題前の創刊2号と改題後の3号 ――若い頃からマンガに親しむなかで、『JUNE』という

    BLの源流『JUNE』元編集長・佐川俊彦インタビュー「女の子は美少年の着ぐるみを着ると自由になる」
    movesinthefield
    movesinthefield 2024/07/02
    今更そうだったか、という話ばかり。
  • 聖徳太子はなぜ「超能力者」として語られるようになったのか? 偽史言説や陰謀論のメカニズム

    『隠された聖徳太子――近現代日の偽史とオカルト文化』(ちくま新書) 『隠された聖徳太子――近現代日の偽史とオカルト文化』(ちくま新書)は、日史上もっとも神秘的な「聖人」である聖徳太子が、1000年以上ものあいだどのように語り継がれてきたのかを辿ることで、その時代ごとに人々がなにを求めていたのかを探った一冊だ。戦前/戦後の聖徳太子像の変化や、1970年代のオカルトブームにおける聖徳太子像などを捉え直し、「歴史」と「偽史」の曖昧な境界を歩む書は、昨今流布する陰謀論などについて改めて考える上でも有益な読み物と言えるだろう。著者のオリオン・クラウタウ氏に、オカルトや偽史も含めて聖徳太子を研究する意義を聞いた。(編集部) オリオン・クラウタウ氏。東北大学大学院国際文化研究科准教授。 専門は宗教史学(近代日仏教)。 ――そもそもクラウタウさんは、聖徳太子の存在をどのような文脈のもとに知ったの

    聖徳太子はなぜ「超能力者」として語られるようになったのか? 偽史言説や陰謀論のメカニズム
  • 故・坂本龍一のラストロングインタビュー掲載『ONBEAT vol.18』アート好きには気になる記事多数

    今年3月末に逝去した音楽家・坂龍一が、同月中旬、生前最期に語ったロングインタビューを収録した、完全和英併記の美術情報誌『ONBEAT vol.18』が発売する。坂がその半世紀近くにわたるキャリアを振り返っている。またその坂プロジェクトメンバーとして参加したダムタイプの創作の歴史を、結成以来の中心メンバーである高谷史郎が、長谷川祐子を聞き手に語る。 【写真】坂龍一の貴重な生前インタビューなど、豪華誌面を見る そのほか大巻伸嗣や、KYOTOGRAPHIEなどを独占インタビューで紹介。連載は落合陽一や現代アートコレクター高橋龍太郎など。保存版と呼べる充実の内容で5月5日(金)発売。 https://onbeat.co.jp/backnumber/onbeat-vol-18/ 【インタビュー】DUMB TYPE 日のアートコレクティブの先駆け的存在である「ダムタイプ」。その結成から、第

    故・坂本龍一のラストロングインタビュー掲載『ONBEAT vol.18』アート好きには気になる記事多数
  • 現代史家・大木毅に訊く、戦争の記憶を辿る意義 「今日にあって明日を考えるためには、昨日を知っておく必要がある」

    の翻訳文化は、かつて豊かな土壌を誇っていた。世界の古典はもちろん、最新の文学作品、ノンフィクションや研究書がほぼオンタイムで翻訳され、普通の書店で入手できる……。昭和30年代から50年代ごろにかけては、それが当たり前だった。が、時代が降るとともに翻訳書籍の出版点数は減少し、現在では絶版となった過去の翻訳書籍を読むことすら難しくなっている。 ルイ・アレン『日軍が銃をおいた日』(早川書房) そんな状況に一石を投じようと、早川書房が戦争を題材としたノンフィクションの名作を収録した叢書を刊行する。8月から刊行される「人間と戦争」シリーズだ。監修に『独ソ戦』など第二次世界大戦を題材とした著書で知られる大木毅氏を迎え、現在入手困難となっている戦争をテーマとしたノンフィクションのなかから今日なお読む価値のある作品を選定、専門家による訳文・訳語の再検討を行い、詳細な訳註や解説を付して、現代の読者に提

    現代史家・大木毅に訊く、戦争の記憶を辿る意義 「今日にあって明日を考えるためには、昨日を知っておく必要がある」
  • 歴史の醜い真実を描くサスペンス 『赤い闇 スターリンの冷たい大地で』に詰まった“信念”を読み解く

    全体主義がもたらす恐怖社会を風刺的に描いた小説『1984』(1949年発表)は、世界中の強権的な政治体制や、現代の日の状況にも通じるところが多いと、あらためて見直されている作品だ。その作者のもう一つの代表作といえば、腐敗政治によって弱い者たちが犠牲になる社会を投影し、イギリスで長編アニメ化もされた『動物農場』(1945年)が挙げられる。そのモデルとなったのが、当時のソビエト連邦の政治体制だった。 映画『赤い闇 スターリンの冷たい大地で』は、実在のジャーナリストが暴いたソ連の暗部を振り返り、いまふたたび、歴史的事実にスポットライトを当てていく作品だ。その真相には、『動物農場』で描かれた以上の悪夢的な悲劇が存在していた。そして、この事件こそが『動物農場』執筆の契機になったということが、劇中でも示される。 ここでは、そんな歴史の醜い真実を描こうとする強い信念が詰まった作の内容を、じっくりと紐

    歴史の醜い真実を描くサスペンス 『赤い闇 スターリンの冷たい大地で』に詰まった“信念”を読み解く
  • 『ボーダー』監督が語る、“ジャンル映画”に挑む理由 「いろんなことを自由に掘り下げられる」

    第71回カンヌ国際映画祭ある視点部門グランプリ受賞作『ボーダー 二つの世界』が10月11日より公開中だ。イラン系デンマーク人の新鋭アリ・アッバシ監督と、『ぼくのエリ 200歳の少女』の原作者としても知られるヨン・アイヴィデ・リンドクヴィストが原作と共同脚を手がけた作は、人並外れた嗅覚を持ちながらも醜い容貌のせいで孤独を強いられるティーナが、ある男との出会いにより、人生を変えるような事件に巻き込まれていく模様を描いたミステリーだ。この独創的な映画はどのように生まれたのか。メガホンを取ったアリ・アッバシ監督に話を聞いた。 「映画はものすごく可能性を感じるメディア」 ーー原作自体の独創性もあるかもしれませんが、この映画は、多くの人が「今までに観たことがない」と感じるような作品だと思いました。 アリ・アッバシ(以下、アッバシ):「何かユニークなものを、誰も観たことのないものを作ろう」と意識した

    『ボーダー』監督が語る、“ジャンル映画”に挑む理由 「いろんなことを自由に掘り下げられる」
  • 菊地成孔の『シェイプ・オヴ・ウォーター』評:ヴァリネラビリティを反転し、萌えを普遍的な愛に昇華した、見事なまでの「オタクのレコンキスタ」は、本当にそれでいいのか?

    菊地成孔の『シェイプ・オヴ・ウォーター』評:ヴァリネラビリティを反転し、萌えを普遍的な愛に昇華した、見事なまでの「オタクのレコンキスタ」は、当にそれでいいのか? オタクに市民権を!(いつの叫びだ) 特に監督と音楽が際立って素晴らしい作は、ゴールデングローブ(以下GGA)と米国アカデミー(以下AA)の双方に於いて綺麗なまでに監督賞と作曲賞を受賞しているが(両賞が映画における最高権威とは全く思わないが(菊地成孔の『スリー・ビルボード』評:脱ハリウッドとしての劇作。という系譜の最新作 「関係国の人間が描く合衆国」というスタイルは定着するか?)、北米における映画産業内政治、並びに、それでも動かすことができない、政治力を超えた力のあり方を明確に示す、という点に於いて、合衆国観察という点で重要な2トップであることは間違いない)、アレクサンドル・デスプラ(56歳)が、現代の超ミッシェル・ルグラン(8

    菊地成孔の『シェイプ・オヴ・ウォーター』評:ヴァリネラビリティを反転し、萌えを普遍的な愛に昇華した、見事なまでの「オタクのレコンキスタ」は、本当にそれでいいのか?
  • 菊地成孔の『ラ・ラ・ランド』評:世界中を敵に回す覚悟で平然と言うが、こんなもん全然大したことないね

    *以下のテキストは、 マスメディアがアカデミー賞レースの報道を一斉に始める前の、2月20日に入稿、更に4日前に書かれたもので、つまり所謂 「あとだしジャンケン」ではない旨、冒頭に強調しておく。 今時これほど手放しで褒められてる映画があるだろうか? 当連載は、英語圏の作品を扱わないので今回は<特別編>となる。筆者は映画評論家として3流だと思うが、作は、複数のメディアから批評の依頼があった。大人気である。「全く褒められませんよ」「こんな映画にヒーヒー言ってるバカにいやがられるだけの原稿しか書けませんけど」と固辞しても、どうしても書けという。 そりゃあそうだ。筆者は一度だけヤフーニュースのトップページに名前が出たことがある。ジャズの名門インパルス!レーベルと、米国人以外で初めて契約したから? 違う。女優の菊地凛子を歌手デビューさせたから? 違う。正解は「『セッション』を自分のブログで酷評したか

    菊地成孔の『ラ・ラ・ランド』評:世界中を敵に回す覚悟で平然と言うが、こんなもん全然大したことないね
    movesinthefield
    movesinthefield 2017/03/06
    この人のラジオ聞いてると最初の喋りでつまづいて「最高です!」と言われても音楽に辿り着く前に切ってしまう。自意識が強すぎて、例えどんなに素敵な音楽でも重要な指摘でもこの人の案内は遠慮したい。
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