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現代史家・大木毅に訊く、戦争の記憶を辿る意義 「今日にあって明日を考えるためには、昨日を知っておく必要がある」
日本の翻訳文化は、かつて豊かな土壌を誇っていた。世界の古典はもちろん、最新の文学作品、ノンフィク... 日本の翻訳文化は、かつて豊かな土壌を誇っていた。世界の古典はもちろん、最新の文学作品、ノンフィクションや研究書がほぼオンタイムで翻訳され、普通の書店で入手できる……。昭和30年代から50年代ごろにかけては、それが当たり前だった。が、時代が降るとともに翻訳書籍の出版点数は減少し、現在では絶版となった過去の翻訳書籍を読むことすら難しくなっている。 ルイ・アレン『日本軍が銃をおいた日』(早川書房) そんな状況に一石を投じようと、早川書房が戦争を題材としたノンフィクションの名作を収録した叢書を刊行する。8月から刊行される「人間と戦争」シリーズだ。監修に『独ソ戦』など第二次世界大戦を題材とした著書で知られる大木毅氏を迎え、現在入手困難となっている戦争をテーマとしたノンフィクションのなかから今日なお読む価値のある作品を選定、専門家による訳文・訳語の再検討を行い、詳細な訳註や解説を付して、現代の読者に提
2022/08/12 リンク