宮本ガンバにとって、8月は悪夢のような試合の連続だった。 昨年までの指揮官、長谷川健太監督が率いるFC東京には後半アディショナルタイムの決勝点で勝ちきったものの8月のリーグ戦6試合は終わってみれば1勝2分け3敗。一向にトンネルを抜け出す気配がない、低調なチーム状態の原因はその失点データが雄弁すぎるほどに語っていた。 6試合で許したのは計11失点。 「前半はいい試合ができていることも多いが、後半の戦い方が課題」(三浦弦太) 11失点の全てが後半に喫したもので、1-0でリードしながら勝ちきれなかった磐田戦や札幌戦は、いずれも後半のアディショナルタイムに同点ゴールを献上。貴重な勝ち点3を逃してきたのである。 クラブ史上初の降格に泣いた6年前は、リーグ最強の攻撃力を誇りながらも、勝負どころで守備陣が崩壊。だが、今季の足取りを振り返ると得点数もリーグワースト2位で、失点もワースト5位。点も取れず、守