鬼武チェアマンが2010年の導入見送りを決定し、犬飼会長が別組織を立ち上げての継続審議を主張したことで、秋春制の話題がまたにわかに注目を浴びている。 スポーツライターの西部謙司氏、元サッカーダイジェスト編集長の山内雄司氏は、秋春制移行の議論は続けるべきだ、という。 2人の主張は、現実的には秋春制の導入は難しいが、それでもメリット、デメリットを議論すること自体は、日本サッカー界にとってプラスになるというもの。 西部氏は以下のように語る。 「雪国への対応をみれば秋春制移行のデメリットは大きい。だが、現状維持で得られない機会損失も考慮すべきだ。経済不況で世界的にマーケットが変化する中で、春秋制維持で得られないメリットはどのぐらいなのか。シーズン移行論議はいったん終息を迎えるのだろうが、これで考えるのを止めてしまうのではなく、マクロとミクロの両方の視点から検討を続けたほうがいいと思う」 また山内氏