現役最多タイ20得点 GK足元注視、逆つく サッカーJ1、G大阪のMF遠藤保仁(29)が今季、第5節までにPKを3本決め、J1では現役最多タイのPK20得点をマークした。リーグ戦での失敗は過去1度だけ。成功率9割5分2厘は、歴代上位5選手でずば抜けて高い。「PK職人」と呼ばれる技に迫った。 遠藤の代名詞になっているのが、「コロコロPK」。GKの動きを見極め、反対のサイドへ転がして決める。その神髄は「我慢比べ」だ。「ボールは視野に入っている程度で、見ているのはGKの足元。重心をかけた足の反対を狙う。インパクトの直前まで我慢すれば、90%以上は相手が先に動く」。ジャンケンの後出しに近い。 2003年から本格的にチームでPKを任され、相手の重心の逆をついたパスがカットされにくいという経験則を応用した。ただ、実践は、本人が言うほど簡単ではない。同僚のMF橋本英郎(29)は「小刻みに左右に重心を移し