サッカーJ1ガンバ大阪の新スタジアム計画が難航している。2011年度の開業を目指すガ大阪は早期の用地決定を望んでいるが、土地の使用料負担を要請している大阪府、吹田市との交渉は折り合わず長期化。一日も早く計画を実現したいクラブ側と、公金の投入に慎重な行政側との温度差は大きい。 新スタジアムは大阪・吹田の万博記念公園内の約3.5ヘクタールに建設する方針。土地所有者の独立行政法人日本万国博覧会記念機構の計算では、賃貸料は年2億2千万円だ。 ガ大阪は大阪府に1億円前後の負担を求めている。一方、大阪府は10月の議会で橋下徹知事が「数千万円の負担」と口にするのがやっと。府幹部は「億単位なんて許さない」と言い、吹田市幹部も「府の負担は2、3千万円のレベルと聞いている。我々は府と同額が限度で、超える負担はあり得ない」。分担額の確定には至っていない。 行政側は、建設費約150億円を民間からの寄付で賄う