前回の記事から、結論の部分の数式を再掲します。√2(ルート2)の近似値を与える分数を、連分数や行列を使わず、すなわち漸化式を用いないで直接求めるとするなら、次式の n に正の整数を代入すればよいのですが… 真っ先に気になることは、√2 を求めるのに √2 を用いていることだ。「金を練るのに砂金を用いる」ってことではないかと、気持ちが悪いこと夥しい。前回の記事のブコメに何人かの人からご指摘をいただいたが、一番気にしているのは式を示した当の本人ではなかろうか。実はこういう感情は数学をいじる人間はしばしば感じていることらしく、私のようなどこの馬の骨とも知れぬチンピラではない世間に名の通った大数学者が、有名な定理をさして「あれはどうも気になるんだけどね…」という意味のことを漏らしたというエピソードは、いろんな本に散見される。 スポンサーリンク それはともかく、私は以下のように解釈している。前々回の