概要 2025年6月、AWS CIRT (AWS カスタマーインシデント対応チーム) が Threat Technique Catalog for AWS (以下「AWS脅威カタログ」) を公開しました。 公開情報によれば、AWS脅威カタログは、AWS CIRTが実際のカスタマーインシデントの対応を通じて蓄積した脅威アクターの攻撃手法に基づき構築、整理されています。もともとはAWS内部で利用されていましたが、蓄積した脅威情報はカスタマーにとってもセキュリティ上有用であるとのことで、2024年にはAWSがMITREと協力してMITRE ATT&CKにも一連の攻撃手法の情報が提供されるようになりました。今回公開されたAWS脅威カタログは、MITRE ATT&CKをベースとしつつ、さらにAWS固有の情報を追加、拡張する形で提供されています。 AWS脅威カタログは実際に観測された攻撃手法に基づいて