鉄道業界では近年、列車を運転士1人で運行する「ワンマン運転」が急速に広がっている。かつてはローカル線を中心とした運行形態だったが、現在では首都圏の通勤電車にまで導入が進み、特別なものではなくなりつつある。 ワンマン運転とは、本来は運転士と車掌の2人で担っていた業務を、運転士1人で兼務する運行方式を指す。具体的には、列車の運転に加え、ドアの開閉、車内案内、場合によっては運賃収受なども運転士が行う。 その象徴的な動きが、JR東日本による大都市圏での導入拡大だ。2025年春には常磐線各駅停車と南武線、2026年春には横浜線や根岸線でワンマン運転が始まり、さらに2030年度をめどに山手線、京浜東北線、中央・総武緩行線、埼京線・川越線へと拡大する計画が示されている。こうした動きは、ホームドアや車内外の監視カメラなど、安全確認を支える設備の整備が進んだことを背景としている。

