はてな匿名ダイアリーで,以下のような記事があった: 自分が世界の主役じゃないって気づいたのはいつだったかhttp://anond.hatelabo.jp/20151210070424 これを読んで,井上靖の詩集「北国」所収の「流星」という詩を思い出した.日本ペンクラブ:電子文藝館 から記載する: 流 星 高等学校の学生のころ、日本海の砂丘の上で、ひとりマ ントに身を包み、仰向(あおむ)けに横たわって、星の流 れるのを見たことがある。十一月の凍った星座から、一 条の青光をひらめかし忽焉(こつえん)とかき消えたその 星の孤独な所行ほど、強く私の青春の魂をゆり動かした ものはなかった。私はいつまでも砂丘の上に横たわって いた。自分こそ、やがて落ちてくるその星を己が額に受 けとめる、地上におけるただ一人の人間であることを、 私はいささかも疑わなかった。 それから今日までに十数年の歳月がたった。今宵