2023年11月に行われた米中首脳会談は、両国の関係改善に繋がるかを世界が注目し、1年以上途切れていた軍同士の対話の再開などで合意した。一方、国際的な関心とは別に、アメリカ国内で大きく報じられたのが、合成麻薬「フェンタニル」の原料を生産する企業の取り締まりでの合意だ。 米中首脳会談では軍同士の対話再開などで合意(2023年11月) この記事の画像(17枚) フェンタニルはアメリカ国内で違法に流通し、2021年には過剰摂取による死者が7万人を超えている。バイデン大統領も米中首脳会談後の会見では、「第1に…」として、フェンタニルの規制で合意できたことを強調するなど対策に躍起だ。米中首脳会談が行われたサンフランシスコでも、いわゆる「ゾンビ・タウン」と呼ばれる中毒者が集まる地域を取材してみると、その影響は深刻だった。 サンフランシスコ市内の「ゾンビ・タウン」の様子 都市部の薬物中毒者の増加や、治安
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