昨日の会議で,学生による授業評価で,授業に出ていない学生が極端に辛い点を付けるので平均点が引き下げられてしまうという話を聞いた。たぶん授業に出ない学生は自分を正当化するために無意識に授業を低く評価するのであろう。それはそうとして,outlierに引きずられないためには平均ではなくメジアンの類を使えばいいと提案した。 たまたま今朝の朝日新聞に,先日のフランスの大統領選でオルセ市の3投票所で通常の投票以外に全候補者を6段階評価する投票の実験が行われ,投票者の74%にあたる1752人が協力したという話が載っていた。結果はメジアンで評価し,メジアンが同じ場合は,より良い評価と悪い評価の比で決める。ボルドーワインの格付け方法にヒントを得たという。この方法を使えば,3位だった中道のバイル氏がトップになり,4位だった極右のルペン氏が最低の12位になったという。1人の名前しか書けない従来の方法とは大違いだ
今回の日本出張は、GITIのフォーラムに講師の一人と参加したこともあり、母校の教授の何人かとゆっくりと話をする機会を持つことができ、色々と勉強・刺激になった。 彼らと話していて強く感じたのは、日本の教育とビジネスの間にある、どうしても超えることの出来ないギャップ。米国のスタンフォードやMITが次々にハイテク・ベンチャーを生み出すにも関わらず、日本の大学にそれが出来ていない理由が、ずいぶんと理解できたような気がする。 「教育制度が悪い」「大学が悪い」「青田刈りをする企業が悪い」と日本のさまざまな組織の欠点を指摘するのも必要だろうが、根本的な問題は「金儲けは悪」「研究職は聖職」という日本独特のカルチャーにあることは見逃せない。これが足かせになり、たまに例外的にビジネスセンスがある研究者が現れても、やっかみから「あの教授は大学で給料をもらいながら、サイドビジネスで金儲けをしている」などの足の引っ
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