ちくま文庫『源氏物語』最終巻が届いた。「谷崎源氏」完成時(刊行はまだ)の泉鏡花の祝電鏡「ムラサキノハナマヅヒラク ゴホンクハイサコソオイハヒマウシアグ」。返電「ムサシノノクサヲユカリノカゴトニテイマムラサキノハナモハヅカシ」。 - 『かもめのジョナサン』は宗教書として売れた。注意深く調べるなら、ベストセラーとなった小説の多くは、文学としてではなく宗教書として売れている。カラマーゾフの兄弟もそうだ。そして多くの作家が、ネタが切れると僧侶の伝記小説を書き、それが売れて息を吹き返す。三田誠広、立松和平、丹羽文雄、五木寛之、石原慎太郎など。宮台真司なんかも宗教書を出している。中沢新一、瀬戸内寂聴は言うまでもない。よしもとばなな、田口ランディもむろん宗教。玄侑宗久なんか宗教書を売るために芥川賞とったようなものだ。 - ご近所に住んでいるらしい日本史学者・堀新氏の「織田信長と武家官位」(『共立女子大文