樹木葬墓地のイメージ図。墓標の木(中央)の周辺に遺骨が埋葬され、献花台(手前)が設けられている=都提供 樹木を墓石の代わりにして根元に遺骨を埋葬する「樹木葬」を、東京都が2012年度にも都立霊園で導入する。1本の木を複数の人の墓標にすることで省スペース化を図って墓地不足を解消し、緑化も進める。寺や民間霊園で広がり始めているが、公立霊園では珍しいという。 都によると、都内で現在、1年間に新たに必要になる墓は推計2万基。しかし、民間霊園も含めた供給数は年約6千基にとどまる。マンションの増加や核家族化、高齢化が進み、20年後は年3万基が必要になるという。 都立霊園は都内7カ所と千葉県1カ所の計8カ所にある。うち4カ所は需要が高い23区内だ。民間より費用が3割程度安く人気が高い。今年度の公募では平均倍率が約12倍だった。だが財源や土地の確保が難しく、新設の予定はない。 そこで、都は霊園の土