世界最速となる時速360キロ運転をめざす次世代新幹線の試験車両「ALFA―X(アルファエックス)」が完成し、宮城県利府町のJR東日本新幹線総合車両センターで9日、報道公開された。10日夜から東北新幹線の仙台―新青森間で試験走行を始め、まずは約3年をかけて安全に高速走行できる技術の確立に取り組む計画だ。 アルファエックスは10両編成で、製造費は約100億円。先頭車の「鼻」の長さは約16メートル(1号車、東京寄り)と約22メートル(10号車、新青森寄り)の2種類あり、騒音の原因となるトンネル進入時の圧力波を防ぐ効果を比べる。また、高速化しても地震発生時に緊急停止するまでの距離を伸ばさないよう、空気抵抗を利用する「空力ブレーキ」などの実用化や、将来の自動運転化に必要な車両制御技術の開発に挑む。 試験走行での最高速度は400キロ程度となる見込み。JR東は試験の成果をもとに、北海道新幹線が札幌へ延伸
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