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ブックマーク / goldhead.hatenablog.com (21)

  • おれは功利主義者になりたい。あと、ベンサムではなくベンタムでいきたい - 関内関外日記

    寄稿させていただきました。上タンべ放題の話から功利主義の話をしようと原稿を書き始めたら難しくて、構成を逆にしてみました。 blog.tinect.jp 功利主義。反出生主義者をやっていると、そう指摘される。では、功利主義はなんだろう? ということで、何冊かを読んだ。 功利主義とは何か 作者:ピーター・シンガー,カタジナ・デ・ラザリ=ラデク 岩波書店 Amazon まさにこのタイトル、さらにピーター・シンガーは現代功利主義者の代表的な人……だけど、いきなり読むにはちょっと難しかった。いずれ再読する日はくるのか。 倫理学入門-アリストテレスから生殖技術AIまで (中公新書 2598) 作者:品川 哲彦 中央公論新社 Amazon 功利主義も倫理学の一つかもしれない。そもそもおれは倫理学を知らなかった。ここに入門するのが先じゃないか。なるほど、倫理学には規範倫理学、記述倫理学、メタ倫理学で

    おれは功利主義者になりたい。あと、ベンサムではなくベンタムでいきたい - 関内関外日記
    mshkh
    mshkh 2024/04/14
    ベンサムかと思ってたらそういうことか。カトリックかカソリックかみたいな?
  • ※個人の感想にたどり着けないインターネット - 関内関外日記

    www.gizmodo.jp こんな記事があって、おれはこんなことを書いた。 「最近、Google検索がイマイチな気がする…」→当にイマイチだった [ネット] 今どき個人ブログ書いてる人間も相当少ないが、それでももうまったくインデックスされなくなっていて、商品やイベントの一般人の感想なんかはもう検索エンジンからはたどり着けない。 2024/02/01 15:07 b.hatena.ne.jp 純粋な「個人ブログ」、「日記」というものはもうGoogleはインデックスしない。 staff.hatenablog.com 「しない」は言い過ぎかもしれないが、ほとんどしない。いつからだかはよくわからない。よくわからないが、おれがそれを実感したのは、去年「ジャパンモビリティショー」に行ったときのことだった。いや、正確には「行く前」だ。いったいどんなショーなのか、どのくらい混んでいるのか、どんな雰囲気

    ※個人の感想にたどり着けないインターネット - 関内関外日記
    mshkh
    mshkh 2024/02/02
    確かにGoogleにインデックスされなくなったけど、私のブログはこのままでもいいかな。バズりたいわけじゃないし。一方で、他ブログを検索するときは困るのと、Blogger をあっさり停止しそうなのが怖いんだよね…
  • 無人島に持っていきたい本ベスト5(2023年版) - 関内関外日記

    寄稿いたしました。 図書館についてです。 blog.tinect.jp なぜおれは図書館を借りることを恥ずかしく感じるか。そんな話。 いや、できることなら、おれは読むすべて所有したい。おれのにしたい。でも、そんな金がない。しょうもない人生。 で、いきなり、自分が所有しているで無人島に持っていきたいベスト5(2023年版)。 『高丘親王航海記』澁澤龍彦 『さようなら、ギャングたち』高橋源一郎 『夜の果てへの旅』セリーヌ 『カイエ』シオラン 『死をポケットに入れて』チャールズ・ブコウスキー いま、ぱっと思いついたもの。仏教一冊くらい入れたかったとか(鈴木大拙となると『日的霊性』になるのかどうか)、SF入れるなら『天冥の標』かな、『三体』かなとか、田村隆一全詩集という手もあるかとか、いろいろあるが、あくまで直感で。 うーん、なんかこう、死が漂っているリストだな、というのはある

    無人島に持っていきたい本ベスト5(2023年版) - 関内関外日記
    mshkh
    mshkh 2023/08/09
    井上ひさしは無人島に広辞苑を持っていくと言ってた。私なら、聖書を選ぶかな。旧約新約あわせて2千ページくらいあるし、単純にストーリーが面白いし(内容はめちゃくちゃだけど)、いろいろ考えさせられる
  • テキサス - 関内関外日記

    「なあ、人間の悪徳について1000語で語り尽くしてやろうか」 ホットロッド・チャーリーはライ・ウイスキーのショットを飲み干してそういった。 「いや、ぼくは人間の善について知りたいね」といった。 「それは無理な話だ。おれたちカウ・ボーイはミルクとロデオ、そして人間の悪徳については詳しいが、善については知らないからな」 ホットロッド・チャーリーは帽子を被るとバーから出ていった。 ここはテキサス。ぼくたちはロデオにしか興味はない。不法移民どもを銃で撃つのもむかしの話。たまにはテキーラを飲む。 馬に乗れないやつは一人前じゃない。空気は乾いている。荒野に雨は降らない。ぼくたちはそれぞれ永遠に孤独のなかにあって、ライ・ウイスキーを飲む。そしてときどき、テキーラを。 テキサス、ただひたすらに、テキサス。 神はなにを思ってこんな土地をお造りになられたのか?

    テキサス - 関内関外日記
    mshkh
    mshkh 2023/03/03
    神は「テキサスは素敵さ」と思ったのかも
  • エレクトロニック動き対最強米帝艦隊(未完) - 関内関外日記

    ポケットロケットブースターの噴射が終わったおれはヴェルニー公園の歩道に激しく体を打ちつけられた。ボロボロのジャージがさらに擦れて、破れた。 おれはフー・マンチューに授かった超電磁アンテナで目的の米帝艦船を探査した。対ESP要員の妨害が入ったが、即座に脳を焼き切って殺した。この任務が露見するのは前提だ。なにより必要なのはスピードだった。 話は3日前に遡る。おれは寿町の喫茶「つどい」にいた。紙パックから注がれたアイスコーヒーを飲みながら、目の前の男の目を見ていた。男の目は濃いサングラスに遮られて見えなかったのだけれど。 「これが、ブツだ」と男。 「これが、ブツか」とおれ。 おれはブツを受け取った。そして、アイスコーヒーのグラスを乾杯するように持ち上げた。サングラスの奥で男の視線が動いた。そして男の記憶は過去28日間に渡って失われた。フー・マンチューから授かった超電磁記憶消去能力サイキックを使っ

    エレクトロニック動き対最強米帝艦隊(未完) - 関内関外日記
    mshkh
    mshkh 2021/09/15
    フー・マンチューといえば「大いなる助走」ということで、何となく筒井康隆テイストを感じました笑
  • 抑うつ状態になったことのない精神科医って普通にいるわけだけれど - 関内関外日記

    ※着地点が見えないまま書き始めました。 おれがおれの行きつけの医者に行くようになって何年も経つが、たまに症状などを話していると、「あれっ?」という反応をされることがある。前にも言ったような気がするんだけどな、みたいな。そりゃあ精神科の開業医がどれだけの患者を抱えているのかという話なんだけれど、それはそうとして、この医者は抑状態になったことがあるのかしらん、などと思ったりすることもある。 とはいえ、おれはべつに医者が患者の病を体験してなきゃいかんとは思っていない。むしろ、そんなことになったら大変だ。そりゃ、風邪をひいたり、お腹を壊したことがない内科医はほとんどいないだろうが、骨折をしたことのない外科医なんかは普通にいるだろう。末期がんにかかった医者しか末期がん患者を診られないのであれば、需要と供給のバランスは保てないし、今の技術では男性の体を持った産婦人科医は出産を体験できない。出産は病気

    抑うつ状態になったことのない精神科医って普通にいるわけだけれど - 関内関外日記
    mshkh
    mshkh 2019/09/10
    面白いなあ。一種の経験論というか。経験してないものを推論できるのは人間知性の偉大さとは思うけど、そこにいろんな議論はあるでしょうね
  • 映画感想文『天気の子』 - 関内関外日記

    美しい娘の物語は、年とった人たちの心にも、豊かな期待を起こさせるものと見えて、このわたしどもの国にも、そうした話がたくさん残っていて、幼い耳へ順ぐりに、吹き込まれ吹き込まれして参りました。これも、そう言う噂の一つなのです。 「神の嫁」折口信夫 「……なんだっけな、マーだったかな、マー君? いや、違う? ムーのあんちゃんよ、ようわしを見つけたもんよな。ようわしの話を聞きにきてくれたもんよな。そうよ、わしこそが、この国の天気を変えてな、国の形を変えた張人よ。おう、ちょっとまってくれ、準メーンの発走だ」 ずぶ濡れになった、色とりどりの勝負服を身にまとった小さな小悪魔たちに導かれ、泥水を跳ね上げながら馬たちがゴール板を通り過ぎていった。老人は、紙の馬券を握りつぶしてぽとりと落とした。 「まったく、しょうもねえなぁ……。おう知ってるか、今の府中で走ってる馬の、八割はガリレオいう馬の血を引いとるんじ

    映画感想文『天気の子』 - 関内関外日記
    mshkh
    mshkh 2019/07/28
    「天気の子」の最高の感想
  • 素面の人間ってなんなんだろう? - 関内関外日記

    snjpn.net人志は作品作りについて薬物使用を「ドーピング」としたらしい。 www.sponichi.co.jp太田光は「良い面と悪い面」と言ったらしい。 このあたりの価値判断、基準というものは、とりあえず置いておく。おれもまだよくわかってないので。 しかし、いずれにせよ、ドラッグを決めたら決めたで影響がある、という認識は共通している。 すなわち、それはオラフ、違う、シラフではないということだ。そこには、ナチュラルな人間がいろいろな表現、芸術をするべきだ、あるいはするに越したことがない、という志向がある。 だが、素面の人間、ナチュラルな人間とはなんだろうか。おれにはそこが気になる。 これは、おれの身体というものから思うに至ったことである。おれは、双極性障害を患っている。オランザピン(ジプレキサ)を飲まなければ、一方で酷い抑うつ状態、身体がまったく動かないほどの鉛様麻痺、スローモーシ

    素面の人間ってなんなんだろう? - 関内関外日記
    mshkh
    mshkh 2019/03/18
    考えれば考えるほど人間という存在は曖昧ですね
  • 人生、ソープ・ボックス・ダービー - 関内関外日記

    おまえの車にハンドルはついていなかった。お前の車にはアクセルもなければブレーキもなかった。おまえはただ坂道を下るだけで加速され、まえに進むしかなかった。おまえの車にはハンドルがついていない。おまえの車にはアクセルがない。おまえの車にはブレーキもない。 ただ、頭を低くして、風の抵抗を受けないようにして、進めるところまですすうむだけ。ただ、頭を低くして、できるだけはやく、進むだけ。おまえの車にはハンドルがない。アクセルもブレーキもない。横道にそれることも許されず、はやく終えることも許されず、止まることも許されない。 ただ、最初の加速で進むだけ。ただ、頭を低くして抵抗を受けないようにするだけ。おまえは曲がることもはやく走ることも止まることもゆるされない。泣くことも、笑うことも、窓辺で一杯のコーヒーを飲むこともゆるされない。頭を低くして、狭い視界の中、まっすぐ進んで、自分の意思とは関係なく、止まる

    人生、ソープ・ボックス・ダービー - 関内関外日記
  • シオラン『告白と呪詛』を読む - 関内関外日記

    告白と呪詛 作者: シオラン,Cioran,出口裕弘 出版社/メーカー: 紀伊國屋書店 発売日: 2012/05/28 メディア: 単行 クリック: 7回 この商品を含むブログ (2件) を見る もう一つ、原著者の名前について。シオランの洗礼名はエミールであるらしいが、彼は早くからこれをE・Mと略すようになった。そしてとうとうこのでは、そのE・Mも捨てて、ただ、シオランとだけ名乗っている。この人の、断念の果てという感じがする。 訳者後記 というわけで、シオラン最後の一冊を読んだ。といったところで、おれはまだ『生誕の災厄』一冊しか読んでないことになっているので、「ようやく最後まで……」という感慨があるわけでもない。ただ、「少しまるくなったかな?」というような気はしないでもない。それも、断念の果ての境地なのだろうが。 シオランについてなにか引用しようとすると、すべて引用したくなってくる。フ

    シオラン『告白と呪詛』を読む - 関内関外日記
    mshkh
    mshkh 2018/09/15
    「私たちがこの地上にいるのは、互いに苦しめあうためだ。ほかになんの理由もない」
  • なぜ小学校は水を飲ませてくれなかったのか? - 関内関外日記

    熱中症で児童死亡の小学校で全校集会 愛知 豊田 17日、愛知県豊田市で小学校の校外学習に参加した1年生の男子児童が熱中症で死亡したことを受けて、学校では、18日、全校集会が開かれ、校長が謝罪したうえで体調が悪いときは知らせてほしいなどと呼びかけました。 熱中症疑いで児童38人搬送 宮城・名取市 18日午前11時20分頃、宮城県名取市の下増田小学校で児童が熱中症とみられる症状を訴えていると教員から消防に通報がありました。消防によりますと、児童38人が病院に運ばれましたが、全員意識はあり命に別状はないということです。 まだ7月も半ばだというのに、アホみたいに暑い。そんななか、こんなどうしようもないニュースが次々に飛び込んでくる。おれは実に30年以上も昔の、自分が小学生だったころのことを思い出す。「そんな昔の」という人もいるかもしれないが、これらの件について旧軍を引き合いにだす人もいるだろうし、

    なぜ小学校は水を飲ませてくれなかったのか? - 関内関外日記
  • 出生は犯罪と同様となぜ言えないのか? - 関内関外日記

    CNN.co.jp : 「障害児の出生防ぐ中絶はナチスの犯罪と同様」 フランシスコ法王 法王の発言内容は、事後にローマ法王庁が確認した。それによると、障害をもつ子どもの中絶については、「妊娠初期に子どもが健康か、それとも何かあるかの検査を行い、まず最初に『追いやってしまおう』と提案するのがファッショナブルだと、あるいは少なくとも普通だと聞いた」と発言した。 その上で、「私はそのことに苦痛を感じる。前世紀には、ナチスが民族浄化のために行った行為に関して全世界が憤った。現代の我々はそれと同じことをしている。だが今回は白い手袋を使って」と語った。 妊婦が腹の子に障害があるとわかって中絶を選ぶことを、ローマ教皇はナチス的とおっしゃる。いきなりだが待ってほしい。腹の子に障害があろうがなかろうが、この世に生まれてくるかぎり不幸しか待っていないのだから、出産そのものを犯罪的なんじゃないのか。 三回贅沢な

    出生は犯罪と同様となぜ言えないのか? - 関内関外日記
  • おれたちが首なし鶏マイクじゃないって誰が言えるんだ? - 関内関外日記

    Wikipediaより引用) 首なし鶏マイク - Wikipedia 首なし鶏マイク(くびなしにわとりマイク、Mike the Headless Chicken、1945年4月 - 1947年3月)は、首をはねられた後も18か月間生存していたことで知られるアメリカの雄鶏である。 おれはたまに首なし鶏マイクのことを考える。そして、おれが首なし鶏マイクじゃないって誰が言えるんだ? と思う。おれには当の頭がないのかもしれないし、なにか内臓の一部と筋肉の反応だけで生きているふりをしているのかもしれない。そう思えて仕方ない。餌を流し込まれ、なにか動いている。それだけの存在ではないのか、と。 それはおれだけの話だろうか。街ですれ違う人はどうだろうか。かれら、かのじょらは首なし鶏ではないのか? 自分の当の頭で考えて、立って、歩いている人間がどれだけいるのだろうか。みんな首なし鶏じゃないのか? そう

    おれたちが首なし鶏マイクじゃないって誰が言えるんだ? - 関内関外日記
    mshkh
    mshkh 2018/03/08
    某ホッテントリで、この記事をブクマしてないのを思い出したわ
  • 自立支援医療費(精神通院医療)への道・1 - 関内関外日記

    自立支援医療。なんとなくその存在は知っていた。三割負担が一割負担になる。とはいえ、おれがいくら医者に生活の苦しさを訴えても、医者からその話が出ることはなかった。だからおれは、「おれは適用外なのではないのか」と勝手に思って一年近く過ぎていった。 が、どうもネットの情報を見る限りは、おれに適用されてもよいと思うようになった。毎月の受診、おれは「一つお願いがあるんですが」と切り出した。「診断書を書いていただけないか」と。 医者の反応は、待ってました、というには適切ではないだろうが、「自立支援なので、自分からおっしゃってくれなければ」という話だった。「では、書いてくれるのですか?」 というと、区の用紙が必要という。広い世間がどうなっているか知らぬが、我が区においては、まず区役所に行って用紙を取得し、それを医師に渡し、そこに記入してもらうという手順だった。 おれはそのようにした。その足で区役所に行っ

    自立支援医療費(精神通院医療)への道・1 - 関内関外日記
    mshkh
    mshkh 2017/11/23
    相変わらずいい文章だなあ.おっさんになってつくづく思うんだけど,何が尊いって,どんな手段であれ,この地獄のような世の中をとにかく生き延びていくことこそが最も尊いものだとほんとそう思う
  • ※著者は実行しました 須原一秀『自死という生き方』を読む - 関内関外日記

    自死という生き方 (双葉新書) 作者: 須原一秀 出版社/メーカー: 双葉社 発売日: 2009/12/09 メディア: 新書 購入: 1人 クリック: 40回 この商品を含むブログ (9件) を見る 「もともと明るくて陽気な人間が、非常にサバサバした気持ちで、平常心のまま、暗さの影もなく異常性もなく、つまり人生を肯定したまま、しかも非常にわかりやすい理由によって、決行される自死行為がある」ということを今から立証しようとしているのである。 この「立証」は著者自身の「決行」が含まれている。それを含んでの一冊である。そして、その「決行」がなければ、あまりたいしたではないのかもしれない、などとも思ってしまう。おれには昔から、自殺なら自殺、テロルならテロルで、やってしまった人間にはかなわない、というところがある。著者はやってしまったから、すげえのだ。 その著者が、上みたいなので死んだ人間として挙

    ※著者は実行しました 須原一秀『自死という生き方』を読む - 関内関外日記
    mshkh
    mshkh 2017/10/03
    この人しみじみいい記事を書くよなーとか思いながら読んでたんだけど,最後のオチで不謹慎ながら笑ってしまった.そうか,xevra ってもうはてなの残留思念みたいなもんだよなー,みたいな
  • 死ぬべきものが死んでいく時代 - 関内関外日記

    自殺者の数が減っているという話だが、それまでは死ぬほどでもない人間が死んでしまっていただけであって、これからは当に死ぬべきものが死んでいく時代になるのだろうと思う。たとえばおれのような。 おれのような。おれのような、中途半端に精神障害を抱え、これといった金になる才覚もなく、それでも大暴れして警察に身柄を拘束されるようなこともなく、病院に強制入院させられることもないていどの、それでも生きていくには苦しすぎる人間が、死すべくして、死す。 死すべくして、死す人間。死ぬだけの活力があり、なおかつ生きていくための気力もない。能力もない。気力も能力もない人間を支える家族もコミュニティもない。中途半端なやつにこの激しい弱肉強の世界を生きるすべはないし、わずかな福祉にすがるすべもない。門前払いは確定的だ。 病気に逃げるほどおれの病気は深刻ではない。それで、一度失敗して、なおかつ頼れるところなんてありは

    死ぬべきものが死んでいく時代 - 関内関外日記
    mshkh
    mshkh 2017/07/20
  • 呉智英『吉本隆明という「共同幻想」』」を読む - 関内関外日記

    隆明という「共同幻想」 (ちくま文庫) 作者: 呉智英 出版社/メーカー: 筑摩書房 発売日: 2016/10/06 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (2件) を見る 吉隆明という「共同幻想」 作者: 呉智英 出版社/メーカー: 筑摩書房 発売日: 2012/12/07 メディア: 単行 購入: 2人 クリック: 36回 この商品を含むブログ (14件) を見る 父は週刊誌か月刊誌の編集人時代に呉智英と仕事をしたことがあるらしい。新聞やなにかの人生相談について、相談を受ける側の精神分析をするというコーナーだったらしい。そして父は言うのだった。「呉智英は隠れ吉隆明シンパだった」と。 おれには父の言う歴史を確認するすべがない。とはいえ、吉隆明→呉智英というラインがあるものだと思っていた。書を読むと、そんなことはない。吉隆明をけっちょんけちょんである。わざわざ難解に書いて

    呉智英『吉本隆明という「共同幻想」』」を読む - 関内関外日記
  • goldheadさんて、はてなの中で何なのよ!? - 関内関外日記

    おれって、何なんですか? いや、べつに存在の根拠とかいうようわからんもんを追求しているわけじゃあないですよ。たんに、なんというか、たとえば「はてな」界隈の中でどんなもんなんですかね? 正直、それがわからんのです。有名ですか? 無名ですか? 有力ですか? 無力ですか? ようわからんのですよ。 有名で有力だ、というのは、なんか違うと自分では思います。だいたい、なにかはてなの有名人が列挙される中に入ったことがない。完全に無視されているといっていい。一方で、かんぜんに読者のいない泡沫ブロガーかどうかというと、米とかパスタとか贈ってくださる人がいる。赤の他人に見返りなしに高野豆腐贈るってのは、それなりにハードルがあるものでしょう。でも、そうしてくださる人がいる。そうすると、それなりのものかな、と思う。 思う一方で、やっぱり存在感ねえなと、そうとも思う。そんなんで、ぐるぐるしている。ぐるぐるしているだ

    goldheadさんて、はてなの中で何なのよ!? - 関内関外日記
    mshkh
    mshkh 2017/02/26
    はてなの中でもトップ500くらいには余裕で入る認知度だと思いますし,はてなユーザー数が450万人(公称)くらいらしいので,客観的に見れば相当な存在感なのでは
  • 【実録】これが大学中退者の末路だ! - 関内関外日記

    こんな記事が話題になっていた。 www.ishidanohanashi.com おれも物心ついたときからなにも考えず、「将来は灰色のスーツを着たサラリーマンというものになるのだろう」と漠然と思い浮かべて生きていた。ただ、サラリーマンになるにもそれ相応の学歴なども必要だろうから、という理由で塾に通い、中学受験をしたりした。神奈川県にはア・テストというものがあって……という理由をいちいち説明しないが、算数、数学、そして音楽や体育という実技から逃げるための中学受験という面もあった。おれは自分が想定していた中で最低のすべり止めの二次試験になんとか合格した。そこにも落ちていたら、地元の荒れ気味な公立中に通い、また別の人生を歩んだだろう。 それから6年間、おれは漠然と中高一貫の私学に通った。そして、大学に入り、灰色のサラリーマンになるために。男しかいない学校だった。高校3年になってからは、予備校にも通

    【実録】これが大学中退者の末路だ! - 関内関外日記
    mshkh
    mshkh 2016/09/16
    例の件に関したエントリでは,これが一番いいな
  • 感傷と追憶の昭和史〜リアル大正野球娘に聞く〜 - 関内関外日記

    祖母いずこ 感傷と追憶の湘南行き。そこで、またひとつ向き合わねばならない存在があった。鎌倉の家でともに暮らしていた父方の祖母である。一家離散ののち、彼女はアパートで独り暮らしをしている。独居老人である。週末には私のおじが泊まりに戻るが、生まれてはじめての独り暮らしをしているのだ。 その祖母と会ったのは、離散後一回きりである。一度だけたずねたことがある。母と弟と一緒だった。何かの用事のついでだった。ちょっと顔を見せるという程度だった。別れ際はさみしそうだった。それっきりだった。それっきりなのは、ある種のわだかまりがあるというのも心だし、たんに面倒くさいから、というのも心だ。 だが、今回、自転車でモノレールの下を走り、失われた我が家を訪れるのに、その通り道に住む祖母に会わないわけにはいかない。こんな機会がなければ、会うこともない。 私は意を決して、細い路地に入った。入って、適当に進み、気づ

    感傷と追憶の昭和史〜リアル大正野球娘に聞く〜 - 関内関外日記