デジタル資源提供機関の運営を持続させるために必要なこととは 2009年7月に,非営利組織Ithakaによる報告書「デジタル資源を持続させること(Sustaining Digital Resources)」が公表された。これは,英国情報システム合同委員会(JISC)等の資金援助により,デジタル資源を提供している機関の運営の持続可能性について調査・分析を行ったもので,2008年の報告書「オンライン学術資源の持続可能性と収益モデル」に続くものである。 今回の報告書はケーススタディを基にしており,その対象として,オックスフォード大学ボドリアン図書館,ヴィクトリア&アルバート博物館,英国国立公文書館,フランス国立視聴覚研究所,コーネル大学鳥類学研究所,スタンフォード大学等,5か国12機関でのプロジェクトが取り上げられている。 報告書では,持続可能性を「コンテンツやサービスの価値を守り,高めるために,