ソフトウェア開発能力指標――「CMM」は絶対か? “数字”にまどわされない、ソフトウェア・ベンダーの正しい選び方 関連トップページ:ベンダー・マネジメント 本質がつかみにくく、その品質を評価するのが難しいとされるソフトウェア。そこで、今、米国の多くのCIOたちは、ソフトウェア・ベンダーを選定する際の指標として、「CMM(Capability Maturity Model:能力成熟度モデル)」に基づいた格づけ評価を頼りにしている。だが、このCMM評価をめぐっては、ベンダーによる誇張や捏造、鑑定士による不正評価など、きな臭い噂も飛び交っている。はたして、この指標は巨額の契約を結ぶ相手を決めるための材料として、ふさわしいのであろうか。本稿では、CMM評価を取り巻く問題点を実例を交えて紹介しながら、ベンダー選定のあるべき姿を考える。 クリストファー・コッホ text by Christopher