あらゆる業界で垂直統合型と水平分業型ビジネスの優劣が議論されている。大きな流れとしては垂直統合型の弊害が指摘され、広い意味での分業化が市場のダイナミズムを生み出すとされる場合が多い。紙媒体のビジネスが大きく落ち込み電子媒体への期待と恐れが拮抗している日本の出版界はどうなのだろうか。日本の出版界では、「作家、出版社、印刷会社、流通会社、書店と、さまざまなプレイヤーがいて、水平分業型のビジネスモデルが成り立っている」と主張して、「米国型(AmazonやAppleを指す)の垂直統合型に対抗しなければならない」と主張している人がいる。果たしてそうだろうか? 長くなるが代表的な発言として、電流協(電子出版制作・流通協議会)の会合での岸博幸氏の発言を引用する。 プ ラ ッ ト フ ォ ー ム レ イ ヤ ー 企業(Google・Apple・Amazon)が コ ンテンツの流通全体を牛耳り、正当な対価を
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