この記事では、前回の記事PostgreSQLのrow-level lockの概要に引き続き、動きがわかりづらいPostgreSQLのrow-level lockについての解説を行います。 大まかな概要を掴むための記事なのですべての動作を網羅しているわけではないですし、一部解説に誤りが含まれていたり、正確ではない可能性があるのでご注意ください。 なお、クエリの実行例などはすべてPostgreSQL 13上での動作結果となります。 また、次の二つの拡張機能を利用しています。 https://www.postgresql.org/docs/current/pgrowlocks.html https://www.postgresql.org/docs/current/pageinspect.html ロックに利用される領域について row-level lockはタプルヘッダのt_infomask,
はじめに 今回は新卒1年目の時に自分が先輩エンジニアに質問する際に使っていた質問テンプレートを紹介します。 自分は相手に質問する時は「いかに相手の時間を取らずに解決まで至れるか」を重視して質問を考えています。 いきなり「OOがわからない」「OOのエラーが解決できない」「〇〇が動かない」といった答えを全て相手に丸投げするような質問をしていては成長はおろか、相手から「この子は自分で考えない子なんだな」と思われてしまいます。 そこで今回は初心者が先輩に質問する際にどのような手順で質問を作成すればよいかをテンプレートとして紹介します。 エンジニアとは書いているものの他の職種にも応用できるようなテンプレートだと思うので、ぜひ参考にしていただければなと思います。 この記事の主な対象者 新人エンジニア 質問の仕方が分からない人 エラー解決に時間を大幅に使ってしまう人 Google人工知能開発チームの15
CoffeeScript 辞めました はじめに こんにちは、CrowdWorks のジャンヌチームのエンジニア bugfire です。 CrowdWorks は歴史のあるサービスで CoffeeScript が利用されている箇所が大量にあります。 具体的には411ファイルありました。1 いまとなっては CoffeeScript を利用したコードを新たに書くことも少なくなり、改善するときに TypeScript で書き直されることも多くなってきました。しかし、個別に変換すると時間が掛かってしまうため、まとめて機械的に変換することにしました! 3行まとめ CoffeeScript より TypeScript の方に記述を移していきたい。 利用している Sprockets の CoffeeScript 変換コードを借用して全ファイルを変換しました。 確認は変換前後の出力 JavaScript コ
クラウド関連ソフトウェアエンジニアの平均年収は18万2000ドル(約2370万円)、6割以上がフルリモートワーク。米国でオライリーが調査 米国でクラウドを活用したソフトウェアデベロッパーやアプリケーション開発者、運用スタッフなど、同社が「クラウドプロフェッショナル」と呼ぶITエンジニアの平均年収を始めとした各種調査結果「2022 Cloud Salary Survey」を、米オライリーが発表しています。対象は米国在住の18歳以上で、回答数は1408、有効回答は940。 The O’Reilly 2022 Cloud Salary Survey -- Are you paid what you’re worth? 7% of the respondents earned over $300,000 per year. Get the answers to your salary questi
これは8年ほど前のある日のことです。 本番環境のテーブルを淡々とtruncateし続けたことがあります。 リリース前などではなく、稼働中のサービスでした。 思い出せる限り、私のエンジニア歴において最大の「やらかし」です。 「そんなミスありえないだろ…」「どんだけ迂闊なんだよ」という感想を持たれる方もいらっしゃるかと思います。 むしろ、それが正常だと思います。しかし、当時の私はやってしまった。 ただ、それでエンジニアをやめるようなこともなく、現在では人を指導する機会も増えました。 どうしたらそんな事が起きるのか? その後、どのような対応が行われたのか? 教訓はなにか? この機に記させていただきたいと思います。 量産現場の社二病社員 当時働いていた職場では、「同じような機能を持ったスマートフォンアプリ」を量産する部署がありました。 私は、そこに配属されました。 当時、新卒2年目。社二病真っ只中
前職のAmazon Web Services(以下、AWS)でコンテナスペシャリストソリューションアーキテクトやデベロッパーアドボケイトを務め、2022年4月より株式会社カミナシに転職したHara Tori(@toricls)さん。 2022年7月1日に、彼がCTOに就任したことが発表されました。 Findy Engineer Lab編集部は、就任間もないToriさんにインタビュー。著名エンジニアである彼が、どのような経験を積んでスキルを研鑽してきたのか、そしてカミナシで何を目指すのかを伺いました。彼の歩みから見えた「エンジニアがより良いキャリアを実現するための方法」とは。 「あなたは大手企業には向かないと思う」 ――改めまして、CTO就任おめでとうございます。せっかくの機会ですので、Toriさんのキャリアを総括したインタビューをさせてください。コンピューターに興味を持ったのは、いつ頃から
インターネットの父、村井純氏 田中邦裕氏(以下、田中):よろしくお願いします。ここから60分間、登さんと村井先生という、濃いキャラを2人お迎えして、どのように進めていこうかと、悩ましいところですけれども、最大限お二人の魅力を引き出していきながら、けしからん話をしていければなと思っていますので、どうぞよろしくお願いします。 では、最初に自己紹介を軽くしていただければなと思います。お二人のことはみなさんすでにご存じかと思いますが、村井先生から軽く自己紹介いただいてよろしいでしょうか。 村井純氏(以下、村井):慶応大学の村井です。今日はちょうど「WIDE(WIDEプロジェクト)」の合宿をやっていて、そこからここへ来たので、髭も剃っていないし(笑)、WIDEの合宿の時はガッと(予定を)ブロックしているので、けっこう久しぶりにいろいろな話がじっくりできる時だと思います。 今日はこのシャツを着てきまし
はじめに 本記事は前回の記事である「ソフトウェア設計についてtwada技術顧問と話してみた 〜 A Philosophy of Software Design をベースに 〜 - NTT Communications Engineers' Blog」の続編です。 前回の記事の内容がベースとなっていますので、「APoSD って何だっけ?」という場合はぜひ前回の記事をご覧になってから、以下にお進みください。 ということで、後編の対話パートにさっそく入っていきましょう! Pull Complexity Downwards iwashi: APoSD では、複雑性を下に追いやる(Pull Complexity Downwards)という話が出てきます。何らかの処理が複雑になる場合、それを隠蔽してインターフェースを極力シンプルに保つ、というのがAPoSDの主張です。 こちらに関しても、社内勉強会中で
7月2日1時35分頃から発生しているKDDIの通信障害は、2日半がたった4日16時頃にようやく「ほぼ回復」し、5日夕刻に完全復旧する見通しとなった。KDDIの回線で起きた障害のため、auだけでなく、UQ mobileやpovoにも影響を及ぼした。 スマートフォンを使ってさまざまなことが可能になるほど、通信が不通になることのインパクトも大きくなる。通話やメッセージのやりとりができなくなることはもちろん、(バーコードを表示させる)スマホ決済や、インターネットでの情報収集もできなくなる。さらに緊急通報もできないとなると、人命にもかかわる。 振り返ると、KDDIだけでなく、ソフトバンクとNTTドコモも大規模な通信障害を起こしている。2018年12月にはソフトバンクが約4時間半、2021年10月にはドコモが約12時間にわたって全国で通信障害を発生させた。約4年半で3件もの大規模な通信障害が起きており
以前、「非情報系が機械学習を使う研究をしたいとき」という記事を書きましたが、内容の半分はサイボウズ・ラボユースの宣伝だったんで、今回はタイトル詐欺じゃあないことも書きます。 いままで機械学習や深層学習に縁のなかった人が、それを使った研究を始めたいとなったとき、共通して直面する大きな課題は「何を優先的に勉強したらいいか」と「実験用の環境(PC)をどのように整えたらいいか」でしょう。 今回は何から勉強する? という話。 機械学習そのもの(特に自分が使おうとしているモデル)を学ぶのは必須に決まっているので、機械学習を使う上で必要となる前提知識を学ぶ優先順位について考えてみます。 機械学習(深層学習を含む)を使う上でキーになる前提知識は、数学(特に解析・線形代数・統計)とプログラミングを含む情報科学であることは意見の一致するところだと思います。 情報系の人なら、情報科学はさすがにやってます。プログ
いよいよ今回が最終回です。これまではKubernetesのしくみや、使い方などを説明してきました。最終回では「いざKubernetesを本番で運用してみよう!」ということで、「障害」を主題とした内容となっています。Kubernetesの特徴の一つは障害に強いことで、例えば自動復旧などさまざまな仕組みが用意されています。それらの仕組みを知ったうえで、それでも起こり得る障害に備えるためにアプリケーション開発者はどのような準備をすればよいか具体的に説明したいと思います。 Kubernetesと障害調査 どんなに手を尽くしても本番で運用をしていれば障害はつきものです。ここでは障害が起きることを前提として、障害調査のための準備や障害調査の仕方について説明します。 障害調査のための準備 これまで物理/仮想マシンでアプリケーションを立ち上げて運用した経験のある方は、コンテナを利用した障害調査がこれまでと
こんにちは。ECプラットフォームサービスSREチームリーダーの川崎(@yokawasa)です。本記事では、コードレビューを通じたチームのパフォーマンス向上のための取り組みについてご紹介します。なお、コードレビューそのもののテクニックに関する話はしないので、あらかじめご了承ください。 目次 目次 はじめに コードレビューはチーム全体のパフォーマンス向上のため 複数ユニット、複数チームで行う 活動状況を定量的に評価する コードレビュー体験を向上させる レビュアーの負担を減らす 同期・非同期コミュニケーションを使い分ける 参加しやすい雰囲気を作る 1. 心理的な安全性を高める 2. チームの共通目標にする さいごに はじめに まずはじめに、我々はGitHubのPull Request(以下、PR)機能を活用してコードレビューをしています。下記の記事でも書いているようにIaCとCI/CDを基本ルー
皆さんこんにちは。プロフェッショナルサービス本部のデジタルトランスフォーメーションチームでマネージャーをしています堀場です。 さて、いきなりですが、先日、ふと、頭に思い浮かんだ単語があります。それがこちら。 「機能」「情報」「連絡」「手順」「時間」・・・ 25 年以上前に覚えた単語がふと出てきたわけで・・・・この後、何が続くかご存知でしょうか ? 答えは、「論理」「暗号」です。 これは、モジュール強度 (または凝集度) の段階を表すもので「暗号」は凝集度が低く「機能」がもっとも高いと定義されています。なぜ、思い出したのかは謎です。ちなみに、10 年前の資料ですが IPA が提供している IT 人材育成用の汎用コンテンツ の 講義ノート に簡単な解説がありましたので興味がある方は読んでみてください。 凝集度が高いほど、堅牢性、信頼性、再利用性が高く、コードの読みやすさなどの点で好ましく、凝集
はじめに 今回はフロント学習で重宝できる教材をまとめました。 軽く自己紹介として、自分は新卒でフロントエンジニアとして入社し2022年で2年目になります。 実際に実務を通す中で「この教材のおかげで実装がスムーズにできた」「この教材をやってたおかげで理解ができた」といったような場面が2年の間で多々ありました。 今回紹介する教材は自分自身が実際に使ってよかったものかつ、そのほとんどが無料で学べるor低価格の教材になっています。 「フロントエンドを網羅的に学べかつ実務の基礎作り」という目的で教材を紹介します。 この記事の主な対象者 フロントエンドの学習をこれからしていきたい人 何を学べばよいのかがわからない人 HTMLとCSSはある程度かける人 この記事の目標 フロント学習の指針が立てられる 実務現場でも活用できるスキルを学べる教材を知れる JavaScript ドットインストールのJavaSc
今年も技術研修資料と動画を公開します!MIXIの新卒技術研修の方針や、LayerX様との合同研修についても紹介します! 研修資料・動画一覧Git研修( 動画 / スライド )データベース研修( 動画 / スライド1, 2 / SQL演習環境 )設計・テスト研修( 動画 / スライド )コンテナ研修( 動画 / スライド1, 2 )iOSアプリ開発研修( 動画 / スライド / リポジトリ )Androidアプリ開発研修( 動画 / スライド / リポジトリ )フロントエンド研修( 動画 / スライド / リポジトリ )ゲーム開発(Unity)研修( 動画 / スライド1, 2, 3, 4, 5, 6 / リポジトリ )Flutter研修( 動画 / スライド / リポジトリ )AI研修( スライド1, 2, 3, 4 / リポジトリ )セキュリティ研修( スライド )チーム開発研修( スラ
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く