波紋を広げ続けている橋下徹大阪市長の「慰安婦は必要だった」「米軍は風俗営業の活用を」発言。橋下氏本人はその後「慰安婦を容認してはいない」と釈明しているが、韓国をはじめアメリカからは非難を受け、女性議員たちからも「女性の人権を踏みにじる発言」と糾弾を受ける事態となっている。 この橋下発言は、異性愛者であれば“男性は女性によって性欲処理するのが当然”と受け取れるもの。女性に対する思慮に欠ける発言であるのはもちろんだが、“男性=女性で性欲処理せずにはいられない者”という男性に対する偏見、さらには、女性で性欲処理しない男性、たとえば童貞にいたってはその存在すら無視している。これは女性の人権のみならず、男性、なかでも童貞の人権も踏みにじってはいないだろうか。 童貞は偏見や差別が根深いもの。近年は、みうらじゅんと伊集院光の『D.T.』(メディアファクトリー)や、ドキュメンタリー映画『童貞。をプロデュー