ウイルスに汚染された野生鳥獣の肉(ジビエ)などを摂取して急性肝炎を起こすE型肝炎の患者報告数が、感染症発生動向調査が始まった1999年以降で過去最多を記録した2018年の報告数を上回るペースで増えている。報告数の多い自治体では、飲食物を十分加熱するよう呼び掛けている。【新井哉】 E型肝炎はウイルス性の急性肝炎で、ウイルスに汚染された食物や水を摂取することで感染。15-50日の潜伏期間の後、腹痛や食欲不振といった消化器症状を伴う急性肝炎を発症する。野生のイノシシやシカなどの生肉、加熱が不十分な肉...