28日のロンドン市場で英石油会社BPの株価が3カ月ぶりの大幅安。ロシア石油大手ロスネフチの持ち株処分を決定したものの、買い手を見いだせる可能性はほとんどないとみられている。 BPはすでに、ロシアのウクライナ侵攻への対応としてロシア撤退を決め、それにより最大250億ドル(約2兆8900億円)の評価損が発生する可能性を警告した。西側諸国が科した厳しい経済政策により、その規模の損失を被る可能性が最も高いと数人のアナリストは予測していた。 サンタンデール銀行のアナリスト、ジェーソン・ケニー氏は「現状とロシアのウクライナ侵攻を考慮すれば、このような資産への買い手を見つけるのは極めて難しい可能性がある」と指摘。状況が急速に変わらない限り、「減損損失となる公算が大きい」と語った。