「日本人は恥ずかしがり屋」というのは世界的に有名な話、特に男性。恋愛面だと、女性をエスコートすることがとても苦手なんて言われたりしますよね。それにしても、日本人男性はどうしてシャイなのか、ちょっと気になりませんか? 昔からずっとそうなんでしょうか? 歴史作家の堀江宏樹さんにお話を伺いました。 平安時代まではそうでもなかった!?「歴史をさかのぼると、江戸期以降、喜怒哀楽を表に出さないことを是とする『サムライ』を理想とする文化が受け継がれたことが関係しているでしょう。じつは、平安時代までの人々の感情表現は非常に激しく、光源氏に至っては、『自分の好きな人が死んだとき、悲しすぎて失神し馬から落ちた』というエピソードが残されているくらいです。しかし、時代が流れ、武士が活躍するようになると状況は一変。『武士は食わねど高楊枝』ということわざにもあるように、苦しい状況でもやせ我慢をして品位を保とうとする武