風土(ふうど、古くは「ふど」)は、主にある土地の気候・気象・地形・地質・景色(景観)などの総称という概念で使われる用語である。英語ではclimateなどが当てられるが、climateも日本語で言う「気候」という意味だけでなく、「風土」、「地方」という意味ももつ。climateの語源は古代ギリシア語で「傾き」という意味で、太陽光の傾きが場所によって異なることから、気候という意味が生まれた。また気候が変わると土地柄なども変化することから、「風土」という概念も生まれた。しかし、『風土』という概念を考える場合、単なる自然現象の他に人間存在や歴史的・文化的な背景も考慮しなければならない事も多い。 「風土」という単語は古代中国発祥の用語で元来は季節の循環に対応する土地の生命力を意味した。天からの光や熱、雨水などは土地毎で異なるので土地の生命力には差が生じる。この異なる生命力のもとでは、大元は同じ人間の