このような記事を目にしたことをきっかけに昔から考えていたところを。 ごりゅ殿:琴詩酒友皆抛我雪月花時最憶君(琴詩酒の友は皆我を抛つ 雪月花の時最も君を憶ふ) ベック君:ほへ? 今の何? 日本語? ごりゅ殿:昔、中国旅してたときにできた友達の白ちゃんが江南にいる友達の殷って人に贈った詩だよ。 ベック君:あー、中国語か! 道理で聞き取れないと思った。 http://cyblog.jp/modules/weblogs/6301 「寄殷協律」詩は、「雪月花の時 最も君を憶ふ」の句でも有名ですが、よく見かけるのが上の記事のように詩句「琴詩酒伴」を「琴詩酒友」とすることです。 一概に誤りと言えるかどうかは微妙なのですが(後述)、『白氏文集』の本文に依る限りでは「琴詩酒伴」が正しい(『千載佳句』も「伴」とする)。思うに、これはいろいろな要因が絡んでいることで誤りやすくなっていて、一つはもちろん「伴」「友