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ブックマーク / www.chronicle-chronicle.jp (1)

  • クロニクル、クロニクル! — もしかしたら一度起こったことでそれで完結するものなんて何もないんだ。

    1950年9月3日、ジェーンと名付けられた台風が大阪を襲う。当時大阪に公立の美術学校をつくろうという話が確かにあったようだが、彼女はその計画を見事に洗い流してしまった。水と土が溶け合うそのただなかから、再び生きることを始めた人たちがいる。それはもしかすると、「生活」と「美」の乖離を考える上で、必要な手続きを差し出してくれるかもしれない。 幕が上がると同時に役目を終え、折り畳まれて隠れ去る緞帳には、しかし多くの美術家が関わりを持っているようだ。大阪朝日会館のそれは日初の綴織緞帳であった。見るものと見られるものを隔てる緞帳自体を、私たちは果たして見ていたのだろうか。たとえもうそれが存在しないとしても、私たちはなお、それを見ることができるのではないだろうか。

    クロニクル、クロニクル! — もしかしたら一度起こったことでそれで完結するものなんて何もないんだ。
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