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2021年12月5日のブックマーク (1件)

  • 諜報・謀略の中国現代史 国家安全省の指導者にみる権力闘争 柴田哲雄著:東京新聞 TOKYO Web

    地下活動と武装蜂起の歴史を持つ中国共産党は、質的に秘密結社的な性質がある。ゆえに対立する国民党のスパイや、党内の反主流派につながる人間をいちはやく見つけ、排除せねばならない。また国土を列強に瓜分(かぶん)された悲惨な近現代史を克服した「新中国」は、常に西側による体制転覆の策動を警戒している。ゆえに、西側式の民主主義を求めたり海外メディアに情報を漏らしたりする自国民は監視の対象だ。そんな中国という国家において諜報機関の持つ重要性は言うまでもない。 書は第一次国共内戦期から大戦期にかけて情報部門の要職を歴任した潘漢年(はんかんねん)、土地改革や文化大革命における党内異分子の陰惨な迫害から「中国のベリヤ」「地獄の王」の異名を取った怪人・康生(こうせい)、建国後の国家安全部(書中では「国家安全省」)のトップを務めた喬石(きょうせき)、国家安全部を含む中国政治法制部門を牛耳るものの二〇一五年に

    諜報・謀略の中国現代史 国家安全省の指導者にみる権力闘争 柴田哲雄著:東京新聞 TOKYO Web
    mustikka
    mustikka 2021/12/05
    安田峰峻氏の評。‘多くの国民の運命を狂わせたはずの男たちも、いざ本人が政争に敗れ、用済みとなってからの末路は哀しい。’‘文献批判の姿勢に粗放さもあると感じられる‘。