群馬県立館林美術館にて11月22日に開催された、佐藤康宏氏(東京大学大学院教授)による講演会「日本の南画−江戸時代の新興美術運動−」 普段馴染みの薄く、またどう観たらよいのか分からない南画についてのご講演。美術館の暖房が故障し冷蔵庫の中のような寒さの会場で行われました。 江戸時代の絵画作品と言えば、これまで専ら浮世絵がメイン。また他に池大雅、与謝蕪村、浦上玉堂、渡辺崋山ら南画の絵師たちが。近年、若冲や蕭白、芦雪などが脚光を浴びていますが、自分たちが習った日本史にはそれらの絵師の名は登場しませんでした。 浮世絵は今でも数多くの展覧会が毎年開催されていますが、南画となると開催されこそすれ注目度や集客力は「ジャクチュウ」の比べモノになりません。完全においてけぼりを食ってしまっている感があります。 そんな南画ですが、佐藤康宏先生は「面白い」と仰ります。どのような点が面白いのでしょうか。そして南画を