プロセス変更で減らせるリスク サーフは、危機的な意思決定に携わる世界の何十人もの専門家にインタビューをした。その結果、核保有国は核兵器発射プロトコルを変更しなければならないと確信したという。 いくつかの条件を変更すれば意思決定プロセスをより安全にできると、サーフは主張する。まずは、米国大統領に15分以内の応答を求めるのをやめることだ。仮に陸上の大陸間弾道ミサイルがすべて破壊されても、米国は空と海から攻撃する能力を保持している。この時間制限を置くプロセスは「過去の遺物」であるとサーフは考えている。 また、重要な意思決定者は緊急時の訓練を繰り返しおこない、そこから学ぶのが大事だとサーフは考えている。最悪の事態を想定し、それをどう回避するかも考えられる。もう一つできるのは、意思決定チームに、同意に反対しうる人物を一人入れることだ。