最近、SNSで「生存者バイアス」という言葉をやたらと見かけます。 生存者バイアスだろ https://t.co/PYLeKHa8Nj — 宇宙医ヌ (@QBotud) May 31, 2024 生存者バイアスとは「うまくいった例だけに着目して、失敗に注意を払わないこと」に対して使われる言葉です。 「厳しい環境においたら成長できる」←無数の死体(精神疾患になった人)を無視してるだけの生存バイアスなのだ。 生き残れる人は元々メンタルが強いってだけのオチなのだ。 — 沼ずんだもん (@nuoo15gjwdg) May 17, 2024 確かに、彼らの言う通りです。 ノーベル経済学賞を受賞したダニエル・カーネマンは、成功例しか見ずに一般論を語る人間の傾向を、「自分の見たものがすべて」(WYSIATI)と紹介しています。 限られた手元情報に基づいて結論に飛びつく傾向は、直感思考を理解するうえで非常に
タイトルですべて言い切ってしまっているのですが、補足します。 少し前に、こんな記事を見ました。 東大・理科三類に現役合格。「質は圧倒的な量の上でしか担保されない」と、彼が挑んだ参考書の膨大な冊数は? 「量より質って言う人がいるけれど、質ってのは圧倒的量の上でしか担保されないから」 これを読んで、「まあそうだよね」というビジネスパーソンは多いのではないでしょうか。 特に、最前線で頑張っている人ほど。 ただし、ビジネス上はもう少し異なる言い方をしたほうが、正確かもしれません。 わたしが若いときに先輩から言われたのは、以下のような言葉でした。 「「質で勝負」とか言っているうちは、二流。」 なぜこのようなことを言ったのか、私は先輩に聞きました。 「あえて言いますけど、質を高くして、効率を高めたほうが、業績あがりそうですけど。」 すると、先輩は言いました。 「それは別に間違ってないよ。」 「じゃなぜ
転職を考えている人の話を聞くと、給与に関するスタンスとして、「給与は上がるに越したことはないが、できれば現状維持。多少下がってもしょうがないかな」という声が多い。その背景にはたいてい、ネガティブな転職理由がある。職場環境や人間関係への不満、キャリアに対する見込みなどからくる不安などである。 そのため、給与はもちろん大事だが、妥協できるポイントでもあるというスタンスだ。ただ、足元も見られたくないし、生活に影響を与えたくないという本音も見え隠れする。そして、実際に給与を下げて転職する人はたくさんいる。 一方で、複数回転職しても、毎回必ず給与が上がっていく人もいる。そういう人の共通点として、給与の交渉術などテクニカルなことよりも、キャリアをポジティブに作っていくためのスタンスが挙げられる。 もちろん誰しもが不安や不満があるだろうか、それを直接ドライバーにして転職活動をするより、不安を糧にし、前向
世代間の溝を埋める「共通目的」の設定方法 武石美有紀氏(以下、武石):それでは次に、実際に「共通目的」を設定していく中で意識すべきポイントを2つご紹介します。 1つ目は、会社などの大きな単位のみではなく、部や課、チーム、そして「あなたと私」などの小さな単位でも共通目的を設定してくことです。 一人ひとりの当たり前が多様化する現代だからこそ、「わかってくれるはず」という考えは通用しにくくなっています。ですので、今までなんとなく築けてきた小単位の関係性の中でも、目的に対する対話がますます重要になってきます。 例えば「あなたと私」の例でいくと、新入社員と育成担当者の1on1の時間でも、「今からの時間は、このプロジェクトをより良くするための意見出しの時間にしようと思うんだけど、どうだろう?」などと、目的やゴールをお互いに合意した上でスタートすることをおすすめしています。 Z世代は「納得感のない目的」
新入社員は「個」への意識が高まっている 武石美有紀氏(以下、武石):では続いて、全体の考察に移ります。今回の調査結果を総合的に見ていくと、「働きたい職場」「上司に求めること」「身に着けたい力」の項目を筆頭に、一人ひとりの個性など、お互いの「個」を意識させる選択率が上昇しています。 一方で、価値観を一体化していくことを連想するような項目の選択率は下降する傾向が見えてきました。新入社員の中で、「個」への意識がますます高まっていると考えています。 あえて色をつけず「個」という単語にしたのは、「自分らしさを尊重してほしい」という「個」への意識もあれば、「自己を埋没させないでほしい」「同調はしたくない」などの意識もあったり、「個」への意識自体も多様化していると捉えているので、あえて特定しない記載の仕方にしました。 まず、「個」への意識が高まった背景にはどのようなことがあるのか、新入社員の育った社会の
はじめに私は2006年新卒でリクルートに入り、2009年にDeNAへ転職をしました。 当時のDeNAは今より社員数も少なく、まさに”ベンチャー企業”という感じでした。 初めてのベンチャー企業は、1社目とは全く異なる世界でした。 入社して半年間は使い物にならず、 君は今のところコストだね とフィーバックいただいたことを覚えています。 その後8年間DeNAに勤めるわけですが、初めてベンチャー企業に入る人は自分と同じような苦労をしていることに気づきました。 そして、その人たちが”コスト”を脱却し活躍するときは、前職のマインドセットがベンチャー企業用に切り替わった瞬間です。 今やたくさんの業界・業種からベンチャー企業に移る人がいます。昔よりも随分増えました。 初めてベンチャー企業に行く人、その人の転職を支援する人、その人を受け入れるベンチャー企業の人のために、ベンチャー企業に入る際に身に着けるべき
日系スタートアップのキャディに転職しました。 図面SaaS新プロダクトの 1人目のカスタマーサクセスとして、立ち上げを担当する予定です。 これまでに3社を経験しましたが、すべて外資系の大企業。スタートアップに転職する決断に至るまで、それはもう悩みました。子ども達を育てるなかで、年収が下方修正になるので「自分だけではなく家族にも少なからず影響を与えるのでは…」という、漠然とした不安もありました。普段の仕事では即断・即決・即行動を信条に、インスピレーションで動くことも多々ありますが、さすがに今回は熟考を重ねました。 そこでこの記事では、なぜ日系スタートアップへの転職を決断できたのか、熟考したポイントに沿って振り返ります。 「転職は縁とタイミング」とはよく言ったもので、判断基準も人それぞれだと思いますが、 VUCA時代にどんなキャリアを築くべきか、考え中 最近、成長が鈍化してきたように感じる ス
「私ってなんでいつもこうなんだろう…」「ずっと今のまま過ごしていくのかな…」なんてもやもやした経験、人生の中で一度くらいはありますよね。 自分の理想的な生活をしている人を見ては羨ましくてため息をつき、なりたい自分になれていない今の自分にイライラしたり・もやもやしたり…最後には「あーあ。やっぱ平凡な自分にはなりたい自分になるなんて無理なんだ!」なんて自分を投げ出したくなったり。 なりたい自分になるために努力しているはずなのに、いくつになっても全然理想に近づかないと思っている人もいるかもしれません。 実は私も20代からなりたい自分を探しては旅に出てみたり、色々な本を読んでみたり、セミナーを受けたりと、なりたい自分になるべくたくさんのお金と時間を費やした1人です。 でも20代では糸口も見つからず、悩む毎日。それでも続けていれば何か見えるかもと試行錯誤を繰り返し、30歳を超えた今、ようやく成果が出
誰もがイキイキと働ける職場へ 臨床心理士・関屋裕希の ポジティブに取り組む「職場のメンタルヘルス」 【第11回】セルフケアの枠を超えて――ワーク・エンゲイジメントに着目した「これからの」個人向けストレス対策東京大学大学院医学系研究科 精神保健学分野 客員研究員 関屋 裕希 さまざまなストレスの影響で、多くの人がメンタルヘルス不調や仕事のパフォーマンス低下などの問題を抱えながら仕事をしています。企業における「人」「組織」の活性化を担う人事部門には、社員がイキイキと前向きに働くことのできる職場づくりが求められていますが、具体的に何をすればいいのでしょうか。企業のメンタルヘルス対策を専門とする臨床心理士・関屋裕希氏が、明日からすぐに実践できる「職場のメンタルヘルス」対策を解説します。 ワーク・エンゲイジメント高く、自律的に働くための個人向けストレス対策 今年度のストレスチェックの結果が出始めてい
仕事で成果をあげるには、「論理的思考こそ重要」だと思われがち。ただ、実際には「運」が成果を左右することもあります。運に対する考えは人それぞれですが、「自分ではどうにもできないもの」と考える人も多いはず。 ただ、早稲田大学ビジネススクール教授であり、新刊『幸運学 不確実な世界を賢明に進む「今、ここ」の人生の運び方』(日経BP)が話題となっている杉浦正和(すぎうら・まさかず)先生は、「自分で高められる運もある」と言います。 構成/岩川悟 取材・文/清家茂樹 写真/石塚雅人 「自分でコントロールできる運」を高めていく 「運」と一言で言っても、それにはいろいろな種類のものが存在しますが……大きく分類すると、次の2つに分かれます。「自分でコントロールできない運」と「自分でコントロールできる運」です。そして、それらはさらに2つずつに分けられる。 自分でコントロールできない運に含まれるのは、「宿命」と「
「事業家」という言葉がある。 「起業家」とならび、ベンチャー・スタートアップでは比較的耳馴染みのある言葉だ。 会社を立ち上げビジョンを描くのが「起業家」とするなら、事業を生み出し成長させるのが「事業家」。両方を兼ねる人も少なくないため一緒くたに語られがちだが、そこには明確な違いが存在する。 他方で、「デザイナー出身の起業家」という言葉は聞かれるが、「デザイナー出身の事業家」について言及されることは多くない。言葉が知られているかの問題もあるが、ロールモデルが多くないことにも起因しているだろう。 そこで今回、デザイナー出身の事業家に話を聞いた。2021年4月よりエムスリーCDOを務める古結隆介(こげつ・りゅうすけ)氏だ。同社は医療の領域で数多くの事業を展開し、その時価総額は過去1年で3倍を突破するなど、創業から20年以上経ってもなお成長めざましい日本を代表するベンチャーの一社だ。 その中でCD
風邪をこじらせ副鼻腔炎を併発し、まともなパフォーマンスが出せてない石倉です。週末寝込んでて時間があったのですが、最近考えていたことを書いていきたいと思います。 タイトルの通りといえばそうなのですが、キャリア相談を受けていると会社と個人を一体で捉えすぎてしまいきつくなっている方が多いなという印象を受けます。 どういうことかというと、 「会社のビジョンがないので辞めます」とか「会社の方向性が自分のやりたい方向とちがうので悩んでます」みたいなお話ですね。 もちろんスタートアップのような環境でビジョンが見えなかったり、方向性が自分のWillと違うというのは大変です。 ただ、もう少し俯瞰してみてみると「会社のビジョンがないこと」が「その人自身にとって何で良くないのか?」まで落とし込んで話してる人はあまり見かけません。 自分にとってなぜビジョンへ共感できることがそんなに大事なのか? 自分にとって会社の
根拠ある自信を持つ コロナ禍の転職、成功する3資質経営者JP社長 井上和幸2021 / 1 / 8 2021年がスタートしました。今年こそはと転職をお考えのリーダーの皆さんは、引き続きコロナ禍との闘いの中で新天地を目指すことになります。このタフな環境の下で幹部体制の強化を推し進めている採用側の企業各社が、リーダー人材にいま求めているものは何でしょう。ここ最近、私が経営者JPでの幹部採用支援を通じて感じている、採用企業各社・経営者各位が特に人物面で強く意識している資質を集約してみると、それは3つにまとめられます。 厳しい環境でも精神的に安定している人ウィズコロナが続くであろう2021年。長引く不透明な事業環境において、採用企業や経営者が幹部・リーダーに何よりも求めるのは、「先の見通しにくい不確かな状況の中でも、どんと構えてリーダーシップを発揮してくれる人」です。 「うーん、確かに求めたいご経
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く