国内で事業展開する外資系製薬企業日本法人の2022年業績が出揃いました。前年との比較ができた13社の合計売上高は13.4%増で、国内市場の伸び(3.2%=IQVIA集計)を大きく上回りました。ただ、業績拡大は新型コロナウイルス感染症治療薬によるところも大きく、コロナ薬の有無で明暗が分かれた面もあります。 売り上げトップはアストラゼネカ 外資系製薬企業の業績発表は、薬価ベースか決算ベースか、為替の影響やライセンス収入を含むかどうかなど、企業によってまちまちです。そのため、集計は官報などに掲載される決算公告の数字をベースに行いました。新型コロナ治療薬・ワクチンを供給するファイザーは詳細を明らかにしていないため、集計対象には含まれていません。 決算公告で22年の業績が確認できた13社の合計売上高は2兆9798億円で、前年から3500億円増加しました。増収となったのは10社で、上位4社は2桁成長を