経理部の不正が明るみに出た会社では、営業が取引先を回るときに「君の会社はなっていない」と叱責されることがあったようです。 このように会社が不祥事を起こすと、度を超えた厳しい場面に遭遇することもあり、それに耐えかねて退職する社員もたくさん出てきます。「この会社に残っても将来は明るくない」と判断して、退職する人もいます。いずれにしても不祥事は人材の流出を加速させるきっかけになりがちなのです。 ところが、中には不祥事が起きたときに「人材が流出しない」会社があります。この違いは何が影響しているのでしょうか? 退職を思いとどまる3つの要因 最近は、日産自動車や神戸製鋼所で製品の性能データ改ざんなど不祥事が相次いで発覚しています。こうした不祥事によって、冒頭のケースのように社員たちが肩身の狭い日々を強いられることになるのは間違いありません。ならば、会社を辞めて転職する……と決断する人がたくさん出てくる