2015年のターゲット市場を2010年の2倍となる2200億ドル規模に拡大させる――。SAPジャパンは2月15日、2011年の戦略に関する発表会を開催。同社の代表取締役社長のGarrett Ilg氏は、SAPジャパンを含むSAP全体の成長戦略を明らかにした。 2010年時点でのSAPのビジネスは、統合基幹業務システム(ERP)パッケージソフトの「SAP ERP」とビジネスアプリケーションのスイート製品「SAP Business Suite」を中核に、ミドルウェアとビジネスインテリジェンス(BI)ツールを加えた3つが柱となっていた。2015年には、既存の3つに加えて、オンデマンド(クラウド)とモビリティ(モバイル)、インメモリコンピューティングを加えて売り上げを伸ばす考えだ。 SAPの2010年のソフトウェアの売上高は、第4四半期で前年同期比35%増、通年でも25%増と2ケタ成長を記録した。