大阪府の松井一郎知事が新教育長起用を議会提案している弁護士中原徹氏(42)が、府立高の民間人校長を務めながら、府教委が2012年度に5回実施した校長研修を全て欠席していたことが13日、府議会関係者や府教育委員会への取材で分かった。 府教委には「校務を優先させる」と欠席理由を説明していたという。 府教委などによると、研修は教職員の評価や育成、防災教育がテーマで、府立高や特別支援学校の校長ら189人が対象。4回欠席が2人、3回欠席が3人いたが、全て欠席したのは中原氏のみだった。11年度の3回の研修も欠席で、10年度は確認できた5回のうち4回は欠席だった。 府教委は「重要な校務がある場合は仕方がないが、研修は校長の職務で参加義務がある。年度中に一度も出席しなかったのは異例だ」と話す。 中原氏は橋下徹大阪市長の大学時代からの友人。橋下氏が知事時代の10年4月に和泉高(大阪府岸和田市)の校長に就任し