「○朝日×読売×産経×毎日」-。昨年夏以降、朝日新聞の慰安婦報道に対する批判が高まるのに危機感を覚え、朝日新聞を応援・擁護する文言をトイレの壁に書いたとして、建造物損壊の罪に問われた大阪府豊中市の男(50)の公判が2月、大阪地裁で開かれ、執行猶予付き有罪判決が言い渡された。男は約2カ月にわたり約10回の落書きを繰り返した末に逮捕されたが、公判では起訴内容を認め、「本当にばかなことをした」とすっかり反省した様子だった。ただ、朝日新聞を応援・擁護する姿勢は変わらず、今後は「何か言いたくなったら新聞に投書したい」と強調した。 広告見てイライラ頂点に 昨年10月1日、男はアルバイト先から帰宅する途中、電車の中吊り広告に朝日新聞に批判的な内容が書かれているのを見つけた。 「まだバッシングしているのか」 朝日新聞に対する〝侮辱〟と受け止めた男の「イライラ」は頂点に達した。 「今日も落書きしてやろう」