仕事や活動、あるいはタスクには、なんらかのリスクが伴うものです。仕事を始めたばかりの頃は、このリスクを意識しているためしっかりと注意を払いますが、だんだんと仕事に慣れてくると、そのタスクに伴う危険を忘れてしまいがちです。そういった時にこそ、間違いや事故は起こるものです。 このような「常態化」と呼ばれる現象によって、職場での事故やプロジェクトの細部でのしくじり、凡ミスが起きます。『ハーバード・ビジネス・レビュー』誌ではこれを次のように説明しています。 たとえば建設業では、家の小さなリフォームから公共インフラなどの大規模なプロジェクトまでのすべてにおいて、仕事の終盤に負傷や死亡事故が起きる傾向があります。これは業務に従事している人々の自信が高まることと、タイムリミットが近づくことにより遅れに対する許容度が特に低くなることが原因です。 言い換えるならば、このような事故は作業の速度が優先されること