任期満了に伴う4月の大阪府知事選に、共産党の元参院議員で新顔の辰巳孝太郎氏(46)が7日、立候補を表明した。同知事選の出馬表明は、大阪維新の会代表で現職の吉村洋文氏(47)に続いて2人目。「コロナの対策を最優先にする」とし、維新が進めるカジノを含む統合型リゾート(IR)誘致の撤回などを訴えていく考えだ。 辰巳氏は大阪市出身。2013年の参院選大阪選挙区で初当選したが、19年、22年はいずれも落選した。 辰巳氏は7日に大阪市内で開いた記者会見で、IRの整備計画の撤回を第一の公約に掲げた。コロナ対策でも「(大阪では)なぜこれだけ死者が出ているのかまともな説明をしていない」と批判し、保健所や検査態勢の拡充を訴えた。 共産は過去2回の知事選では、維新の大阪都構想に反発し、独自候補は擁立せず、他党と「維新包囲網」を敷いて自民党推薦候補を自主的に支援していた。(菅原普) ","naka5":"<!--