社会教育や開発教育、パフォーミングアーツを中心とした芸術、表現教育・演劇教育周辺に生息しておりますいっち〜のブログです。 COURRiER Japon (クーリエ ジャポン) 3/16号 [雑誌] 気になる特集があったので買ってしまいました。(↑写真付きがなかった〜) 「『ナルニア国物語』はキリスト教のプロパガンダか」 実にタイムリーな特集ですね。 もともと「熱狂的なファンになるか、怒りだすかのどちらかだ」なんて言われる『ナルニア国物語』…前者に関しては、政治を巻き込んでの動きもあって「そう」なるような働きかけも多いので、こうした後者に対してのある種のケアとしての特集があるとバランスもいいように思います。 俺が後者だという事は以前書いたように思いますが…しかし先行で公開されているアメリカ・イギリスで「利用」されてますね〜。 「ナルニアからみた福音」に「17週間でナルニア聖書を学ぶ子どものた
原題は「 North Country 」。北の帝国(家父長制資本主義)に対する、南の国から来た移民(弱者=女性)の異議申し立てがテーマ。 原作はノンフィクションの「集団訴訟」。米国で1984年に訴えを起こし98年に結審、「セクシャル・ハラスメント法」制定のルーツとなった訴訟に基づいている。 スタンドアップ 主人公のジョージーは、家父長制資本主義の犠牲者だ。 家父長制とは、男性が女性を劣等な性とみなして権力を行使する、「女性嫌悪」と「女性蔑視」に根ざした社会関係のシステムである。 近代の資本主義は、資本の蓄積と利潤の追求を最大目的とし、効率化を図るため、公私の領域の分離を求める。公的領域の有償労働は男性に、私的領域の無償労働は女性にといった具合で、前近代よりもさら厳しい制度的な性差別イデオロギーを創出した。 近代国家は家族単位で国民を管理するので、「愛に満ちたマイホーム」は、男性にとって手の
ICUでの上映会に行ってきた。寒いのでやたら着込んで出かけたら、上映教室はたいそう暑くて、若さを失いつつある身体にはちょっとハードな上映会。でも12月の中野での上映を見逃していたので、とりあえず見ておけて良かった。 「香港のレズビアン映画」という感じの宣伝だったし、実際にメインになっている性愛関係は全て女性同士のものなのだけれども、ストレートにセクシュアル・アイデンティティそのものがテーマなのかというとそういう感じでもなかった。 メインキャラクターのチャン・コク・チャンはネット上のポルノサイトでストリッパーの仕事をしている。彼女は自分がその仕事をしていることを誰にも言わないようにと仕事先から口止めされており、彼女の生活は、仕事と、両親との家での暮らしと、街中をあてもなくさまよい続ける時間と、そして恋人と過ごす時間とにきっちりと分けられていて、それぞれの側面が入り混じることはない。流暢な英語
香港で初めてレズビアンであることをカミングアウトした映画監督、ヤウ・チン氏の作品、レッツ・ラブ香港の上映会に参加。 きわどいシーンあり、モロなシーンあり、切なくもあり、難解。 メディア・グローバリゼーションという授業のオープンレクチャーだったのだけれど、ジェンダー研究室が主催していた企画でもあった。きっともともとその授業を受講していた人たちはこんな機会でもなければジェンダーだとかセクシュアリティの表象、セクシュアルマイノリティについてなんかも考えなかったのではないかと、思う。 上映の後監督と質疑応答の時間があった。 通訳者がついて、英語と日本語とでやり取りしていたけれど、もともとが英語で開講されている授業だったために帰国子女や留学生らの英語の方が通訳者の英語より上手だったなあという印象が。 通訳をやっていた人は、sexual minorityを性的少数者と訳していたし、blow job を
どうしてもひとこと言っておきたい。中国政府が「扱う話題が敏感」という理由で、『SAYURI』に引き続き、アン・リー監督の『ブロークバック・マウンテン』の上映禁止も決めたのだそうだ。これはいったい、どういうことか。 カンヌで金獅子を獲得したとか国際的に認知されているとか、そういう卑俗な事を言っているのではなく、この映画に内在すると考えられる「普遍の愛」を鑑賞する機会を全く切り捨て、国家的に「単なる下品なゲイ映画」だと断じている姿勢に問題があるのだ。本当にそうなのか。それを決めるのは一握りの要人が動かす「政府」ではない。 『SAYURI』のときもかなり腹が立ったが、お得意の論理である「第二次世界大戦中の日帝軍の醜行を想起させる」というのであれば、致し方ない・・・と矛を収めていたのだが、それだってスピルバーグのアメリカ作品、社会性を云々するのではなくビジュアル的な芸術性を問う作品であるにもかかわ
物語の特徴 最近、ドラマづいています。ようやく、サラ・ウォーターズの傑作『荊の城』をBBCがドラマ化した映像『Fingersmith』を視聴しました。ミステリ小説という性質上、明確にあらすじを書くのは適当ではないので、断片的に。小説の感想はもう過去に書いていますので…… 完全に真っ白な状態で楽しみたい方は、何も読まないで下さい。小説『荊の城』を、まず読んで下さい。 メイドが主人公 主人公のスーザンはFingersmith(スリ)です。彼女は『オリバー・ツイスト』に出てくるフェイギン的な家族、後ろ暗い稼業を営む家で育ち、ロンドンの下町で暮らしていました。その彼女のところに、「ジェントルマン」と呼ばれる同業者が姿を見せ、「ある屋敷のお嬢様を騙して、財産を奪わないか」という誘いを持ちかけます。 スーザンの役目は、そのお嬢様に仕えるメイドとして屋敷に入りこみ、お嬢様とジェントルマンが駆け落ちする手
帰省、寿司、陶芸体験 8/13(火) 妻の実家の墓参りへ行き、俺の実家へ帰省。風呂に入る前に子供達と外で水鉄砲で水を掛け合いびしょ濡れになる。最後のほうはどうにでもなれと思い、ホースやバケツで直接水をかけ合う。久しぶりの大胆な遊び方に子供たちは大声をあげながら騒いでいるが、田…
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