タグ

ブックマーク / www.ebook2forum.com (7)

  • 一瞬で消えた日本的流通の「結界」 – EBook2.0 Magazine

    紀伊国屋書店が8月21日、「インターネット書店への対抗策」として、村上春樹氏の著書の初版10万冊の9割を出版社から直接買い取り、自社店舗のほか他社の書店に限定して供給する、と発表したことは、日の書籍流通における歴史に画期を成す出来事と言える。それは栗田出版販売の倒産に続く、日的流通の自壊における里程標を示すものだ。 紀伊國屋書店の「宮廷クーデター」 俗受けする衣装を纏ってはいるが「敵」がアマゾンでなく、取次制であることは明白だ。紀伊國屋は取次不要を宣言したのだ。それが「今回のような儲かりそうなに関しては」という商売優先の限定付なのか、それとも「日にはもはやそうしたものは不要である」という新秩序のビジョンをもったものかは分からない。たぶん同じことだろう。 第1に、これは大手書店が(既存の取次をスルーして)DNP=大手印刷会社と組んで買切り・直仕入を行い、他の書店への再販売も行うという

    myrmecoleon
    myrmecoleon 2015/08/28
    「大手書店が始めたサバイバルゲーム」「大手書店が守らないルールは、アマゾンや出版社も守らないだろう」「再販制の改廃も必要なければ、「解釈の変更」すら必要なかった。ただ無視するだけでよかったのである」
  • 音楽「販売モデル」の凋落は何を語るか – EBook2.0 Magazine

    CD売上の定常的減少はもはや常識だが、最近ではダウンロード(DL)もCD販売を追っている。替って増えているのは定額のストリーミング(ST)とアナログLPという両極である。これにYouTubeも加えるべきだと思うが、これは業界の売上に入っていない。この現象は書籍の将来に何を暗示しているのだろうか。 マスマーケティングの限界 Atlantic誌のデレク・トムソン編集長は最近「音楽販売の死」と題する記事を書いた。もちろん「死」というのは誇張だが、2013-14年の変化率が、CDのー15%に対してDLが-13%というのだから、これは構造変化と言うしかない。どこへ? STが54%増なのだから、そちらへの移行が起きているということになる。iTunes、SoundCloud、Spotify、Pandora、iHeartRadioなどなど。LP(米国人は“ビニール”と呼ぶ)が51%も伸びている。しかし、全

  • データから読むインディーズ出版のノウハウ – EBook2.0 Magazine

    自主出版サービス Smashwordsの創業者マーク・コーカーCEOは、5月2日にカンサスシティで開催された RT Booklovers Conventionで講演し、同社が行った調査データをもとに、のマーケティングに有用なアドバイスを行った。標題、長さ、価格、表紙と販売との関係について興味深い事実が示されている。ここでは、簡単に紹介しておこう。価格を安くすること、大勢に従うことがベターであるとは限らないことを読み取っていただきたい。 1. タイトルは短いほうが有利? 売れたとまるで売れなかったの標題の語数を比較したもの。トップ100の平均(4.2語)と10万位以下の平均(6.0語)の違いは大きくないが、ある程度の相関は認められる。自信がなければ短くてインパクトのあるのがよいということだろう。 2. 読者は長いほうを好むか? グラフを見ると、トップ100は語数が際立って多く、ワースト

    myrmecoleon
    myrmecoleon 2013/05/09
    「タイトルは短いほうが有利?」「表紙は売れ行きに影響する」「最も一般的な価格は2.99ドル」「一番儲かるのは2.99ドルではなく、1ドル高い3.99ドルのレンジ」
  • JMangaサービス停止の波紋 – EBook2.0 Magazine

    「日のマンガ出版社が連携して海外展開を目指」したJ.Manga.comは3月14日、コンテンツの販売(3月13日)、閲覧(5月30日)の全てを停止すると発表した(→サイトの告知)。集英社、小学館、講談社など国内出版社39社からなるデジタルコミック協議会の協賛の下、凸版印刷の関連会社であるビットウェイが2011年8月に設立したこの事業は、わずか1年半で潰え去った。米国を中心とした世界のファンに「電子書籍の悪夢」と「クールジャパンの寒い現実」という結果を残して。これも想定の範囲内だったのだろうか。 クール・ジャパンに冷や水 残余のストア・クレジットはアマゾンのギフトカードで払い戻し。5月30日をもって購入済のコンテンツは失われるがダウンロードは許されない。印刷版すら手許に残らない。「誠に遺憾に存じます。」とお知らせは述べている。 こういう事業は、多数の協賛を得て、鳴り物入りで喧伝された事業ほ

  • 出版コンテンツを考える (1):とコンテンツ

    「コンテンツ」は、具体的な形をとり、流通して初めてコンテンツとなる社会的、関係的な概念であって、これで商売をするためには、「中身」よりもよくよく形態や機能を考えないわけにはいかない。価格についても、権利についてもそうだ。そこで具体的なプロセスと機能の面から、流通するための条件を考えたいわけだが、漠然とした言葉だけに、これまで不用意に扱われ、あまりに多くの錯覚、倒錯を生み出してきた。まずこれを脱神秘化しておきたいと思う。 コンテンツは裸の王様である コンテンツは「中身」を意味する。では外身とは何か。中と外は何で区別されるか。E-Bookに付いているスタイル指定はどちらだろう。コンテンツのアイデンティティはどうやって識別…。などくどくど言うと嫌われるのだが、こうしたことは、コンテンツを管理したり流通させたりする上では、最初に考えておくべきことだ。でないと棚の配置も考えずに図書館をつくろうとする

    myrmecoleon
    myrmecoleon 2011/12/19
    「コンテンツの価値や商品性を考える場合には、具体的な形を付与する(inform)ことを想定しないと」「印刷本は印刷本の価値がある。E-BookにはE-Bookの価値がある。コンテンツを共有していても、この2つのメディアは異なる」
  • 数字から読み取る米国の「電子書籍元年」

    米国出版協会(AAP)は2月16日、2010年12月度の出版統計を発表し、E-Bookの売上が前年同月比2.5倍強(164%増)の4,950万ドルとなったことを明らかにした。AAPがE-Bookに関する数字をとり始めて9年目となるが、昨年の出版市場のデジタル比率は8.32%となり、これも09年の3.20%から一気にシェアを高めた。重要なことは、E-Bookが出版市場の低落をカバーし、出版市場全体を3.6%増の116億7,000万ドルと押し上げられたことだろう。ではE-Bookは出版業界の救世主であることを証明されたか? 紙とデジタル、増減分の一致は偶然か? 「多様なフォーマットが出版界から提供されることで、消費者の選択肢が増えました。この力強い数字は、AAP会員の出版社の努力とともに、それを読書界が評価した結果ということが出来ます。」(AAPのトム・アレンCEO) このコメントには高揚感が

    myrmecoleon
    myrmecoleon 2011/02/22
    「消費者が何と言おうと、イヤなものはイヤ。これが日本の出版界と(日々ネットに脅かされている)マスコミを覆っている空気のように思われる」
  • 「メタ」が出版を救う:青空文庫が注記ルール公開

    知識情報の基的価値はコンテンツだが、その価値(つまり時価)はコンテクスト(5W1H)で決まる。コンテクストはメタデータ、メタモデルによって把握・応用することができる。計測し、分析し、評価して金銭価値に変えるのだ。Googleが発見し、実現したこの方法は、広告のみならず出版業界にも応用することができる。ボランティアで運営する青空文庫は、コンピュータで処理可能なのメタデータの一部を、おそらく初めて公開した。出版の未来はこうしたメタデータにある。 「これまで、青空文庫で作ってきた電子書籍のファイルが社会の共有資源と思っていたが、注記ルールも青空文庫の成果の一つになりつつあることに気付いた。注記ルールを体系的にはっきり示せば、青空文庫リーダーの開発者も注記ルールに忠実に従って表示できるし、電子書籍を作りたい人も青空文庫のフォーマットを生かせる。」(青空文庫・富田倫生氏)(日経パソコン・オンライ

    myrmecoleon
    myrmecoleon 2010/04/08
    どっちかというと歴史的には,出版社は図書のメタデータは図書館に任せてた部分が大きいのじゃないかな。青空文庫より国会図書館とか当たったほうが
  • 1