原画保存と活用というマンガ業界の期待を形に ──今年の5月に誕生した「マンガアーカイブ機構」は、文化庁事業での協議をベースに、横手市増田まんが美術財団や大学と出版社が一緒になってつくった一般社団法人です。マンガの原画アーカイブというと、すでに横手市増田まんが美術財団を窓口とした文化庁事業の「マンガ原画アーカイブセンター(MGAC)」(※)がありますが、「マンガアーカイブ機構」はどういう目的で、どんなふうに生まれたものなんでしょう? 大石卓 まずMGAC(エムガック)の役割から話すと、マンガ原画保存に関する国内唯一の相談窓口です。横手(市増田まんが美術館)もですが、北九州市漫画ミュージアムや京都国際マンガミュージアム、明治大学の米沢嘉博記念図書館といったマンガ関連施設には10年以上前から、マンガの原画保存に関する相談が寄せられていました。そういうものを集約する目的でできた窓口がMGACです。
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